水戸部春菜 展示「耳の山」
銀座 蔦屋書店
Art
銀座 蔦屋書店にて美術家・水戸部春菜の作品展示を、2024年12月27日(金)まで期間中です。
水戸部は、自在な素材と手法を用いて、人や動物の状態を想起させるようなドローイング表現を探求するアーティストです。
本展ではクリスマスのエッセンスを捉えたドローイング作品や、彼女が以前から作ってみたかったと話す「けん玉」を展示いたします。
「願ったり祈ったり」Wish and pray, 700mm×300mm×20mm, 2024, キャンバスに油性インク
[展覧会ステートメント]
12月になると、国全体でクリスマスの搬入が始まるような、内外関係なく、会期のある展覧会が始まるような感覚になります。
ドローイングは、背景の放出や状態の保存や記録の手段として用いてきましたが、それだけではない可能性があるのだと再認識しています。もしかしたら、絵画的表現以上の、人間同士のコミュニケーションとして、結びや離別などのツールとして使用できる可能性を秘めているのかもしれないと、意識しているのです。描くという手段について、私はたったの一部分しかまだ認知していないのかもしれません。
「耳の山」は、サンタクロースが住んでいる場所の名前を日本語訳したもので、フィンランド語で、「コルヴァトゥントゥリ」というそうです。
作家が様々な事柄を考えながら、何かをつくることと同じように、クリスマスを暖かな場所で過ごすのは、とても幸せなことなのだと昨今強く思います。
「移動中のサンタクロースとクリスマスケーキ」Santa Claus on the move and Christmas cake, 400mm×200mm×2mm, 2024, ウィリアム・モロー紙に水性インク
[アーティストプロフィール]
水戸部 春菜 Haruna Mitobe
神奈川県生まれ。美術家。
状態の記録や保存をテーマに、人間の行動や、社会的背景による痕跡が残った風景や建物の潜在的なリアリティを求めたインスタレーションやドローイング作品を制作している。主な展覧会に、個展「キャパ」(galleryN 神田社宅、2024)、「うえてかえる」(IDÉE TOKYO、2023)、「town」(galleryN、2021)、「don't try」(西武渋谷店、2021)、グループ展に、「SENSE ISLAND/LAND|感覚の島と感覚の地 2024」(猿島、横須賀市、2024)、「三島満願芸術祭」(三島市、2024)、「往古来今 / 見えない泉をさまよいさがす」(横須賀美術館、2024)、「群馬青年ビエンナーレ」(群馬県立美術館、2021)「わからなかった昨日の翌日」(豊田市美術館ギャラリー、2021)などがある。
[展示詳細]
水戸部春菜 展示「耳の山」
会期:2024年12月7日(土) - 12月27日(金) ※終了日は変更になる場合があります。
時間:10:30 ~ 21:00
場所:銀座 蔦屋書店 スターバックス前
主催:銀座 蔦屋書店
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp