大岩オスカール 個展「ライトショップ」
銀座 蔦屋書店
Art
銀座 蔦屋書店は、アーティスト、大岩オスカールの個展「ライトショップ」“Light Shop Oscar Oiwa Exhibition”を2024年12月21日(土) ~ 2025年1月8日(水)の期間、店内イベントスペース GINZA ATRIUMにて開催いたします。 ※2025年1月1日(水・祝)はGINZA SIX全館休館です。
東京とニューヨークに拠点を置きながら制作活動を行う、ブラジル・サンパウロ生まれのアーティスト、大岩オスカール。それぞれの都市の環境や社会課題をテーマに風刺やユーモアを交えて描かれた、俯瞰的でダイナミックな絵画作品は高い評価を得ており、国内外の美術館にも多数作品が収蔵されています。銀座での開催となる今回の個展では新作4点が加わり、「ライトショップ」というタイトルが示すように、光を象徴的に描いたシリーズを発表。健康な体を作りあげるためには食べ物が重要なように、心の栄養となる「精神的な食べ物」とはどんなものか、それを提供するお店とはどんなものかという想像から温かな物語が展開されます。光のもとに人々が集まる心地よい場所の象徴として、小さな「屋台」も会場に設置。
2024年12月20日(金)には展覧会を記念して美術史家、山下裕二氏とのトークイベントも開催します。年末年始、作品の奥に優しく広がる大岩オスカールの世界をゆっくりとお楽しみください。2024年12月21日(土)10:30 ~ 14:00にも作家在廊の予定です。
[本展に寄せて]
「ライトショップ」
人間は、不思議な生き物だ。我々はそれぞれ物理的な体を持っていますが、同時に形のない記録、感情、想像力、その他の複雑な要素を持っています。この物理的な存在と、目に見えない内面との関係を時折考えます。哲学者になるつもりは全くありませんが、絵画の世界でこのようなテーマをどのように表現すれば良いのか考えたりします。
風景も人間のように見えない世界を持っているのではないかと思っています。動物のように自己判断で行動することはないが、全てが止まっているわけではありません。太陽、雲、風、水など、自然は絶えず動いて行くのです。
煙、炎、水、光、空気。アーティストとして長年、この形のないものを描くことにこだわってきました。見えないものを描くためには、見えるものが必要になってきます。具象的な風景がなければ、抽象的な風景を描くのは難しいと感じています。例えば、光を表現するためには、描いている風景の中に闇の部分が必要となってきます。
今回の展覧会では、このような抽象的な要素を「商品化」し、架空の「ショップ」で販売し、現代の物流社会のように、一つの「ブランド」を作り、さまざまな国に巡回することは面白いのではないかと思いました。
大岩オスカール
《Hell’s Kitchen 7》(2024)
[アーティストプロフィール]
大岩オスカール (1965年、ブラジル、サンパウロ生まれ)
1989 サンパウロ大学 建築都市学部卒業
1991 活動拠点を東京に移す
1995 VOCA 展 1995 奨励賞、上野の森美術館、東京
1995 アーティスト・イン・レジデンス賞、デルフィナ・スタジオ・トラスト、ロンドン
1996 第4回横浜彫刻展 大賞、栄区民賞、神奈川
1997 ポロック・クラズナー財団(ニューヨーク)より助成を受ける
2001 アジアン・カルチュアル・カウンシル(東京 / ニューヨーク)より助成金を受ける
2001 ジョン・サイモン・グッゲンハイム記念財団(ニューヨーク)フェローシップ
2002 活動拠点をニューヨーク市に移す。現在ニューヨーク市在住
2021 アドルフ&エスサー・ゴットリーブ財団(ニューヨーク)より助成金を受ける
●主な個展
2024 「Oil Octopus」渋谷ヒカリエ、東京
2024 「Light Shop」京都 蔦屋書店、京都
2023 「My Ring 」アートフロントギャラリー 、東京
2022 「眠っている世界の夢」屏東県シーサイドギャラリー、台湾
2022 「If I were living in…」NowHere、ニューヨーク
2020 「夢みる世界」USC パシフィックアジア美術館、カリフォルニア
2019 「トランスフィア#6 リオ、東京、パリ:都市とスポーツの祭典」パリ日本文化会館、パリ
2019 「光をめざす旅」金沢21 世紀美術館、石川
2018 「Oscar Oiwa in Paradise-Drawing the Ephemeral」ジャパン・ハウス、サンパウロ
2018 「森からの光」クムサン・ギャラリー、ソウル 他多数
2011 「Oscar Oiwa」国立美術館、リオ・デジャネイロ
2009 「アジアの台所」東京画廊+BTAP、北京
2008 「夢みる世界」東京都現代美術館(東京)、福島県立美術館(福島)、高松市美術館(香川)
●主なグループ展
2023 「落山風藝術季 -風的頻率- Luo Shan Feng Arts Festival 」屏東海口港 看海美術館、台湾
2023 「湖の秘密-川は湖になった 」市原湖畔美術館 、千葉
2023 「台北當代(タイペイダンダイ)2023 」台北南港展覧館、台湾
2023 「台湾ランタンフェスティバル 」、台湾
2022 「瀬戸内国際芸術祭 男木島 」、香川
2022 「大地の芸術祭 大地のコレクション展 」、新潟
2022 「感覚の領域 今、「経験する」ということ 国立国際美術館 、大阪
2021 「森と水と生きる」長野県立美術館、長野
2021 「奥能登国際芸術祭」珠洲2020+、旧正院駅、石川
2021 「コロナ時代のアマビエ」プロジェクト、角川武蔵野ミュージアム、埼玉
2021 「MOTコレクション Journals 日々、記す」、東京都現代美術館、東京 他多数
●主なコレクション
東京国立近代美術館、東京都現代美術館、森美術館(東京)、東京ステーションギャラリー、広島市現代美術館、豊田市美術館(愛知)、兵庫県立美術館、福島県立美術館、横浜美術館、金沢21世紀美術館(石川)、アリゾナ州立大学美術館(米国)、フェニックス美術館(米国)、サンパウロ大学現代美術館(ブラジル)、慶南道立美術館(韓国)、USCパシフィックアジア美術館(米国)
[トークイベント]
本展開催を記念して、2024年12月20日(金)にトークイベントを開催
展覧会開催に先立ち、美術史家の山下裕二氏を迎えて2024年12月20日(金)にトークイベントを開催します。山下裕二著『日本美術をひらく』の表紙に大岩オスカール作品が使用された背景を含め、対談形式でのイベントを行います。
日時|2024年12月20日(金)18:00 ~ 18:50
場所|銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM
定員|50名 (オンライン参加はございません。)
参加費|無料
登壇者|大岩オスカール、山下裕二
※定員になり次第、申込受付を終了いたします。
※注意事項など詳細は下記の申込みページにてご確認ください。
※トークイベント終了後の2024年12月20日(金)19時よりレセプションを開催します(~20時30分)。
レセプションへの申し込みは不要、どなたでも参加可能です。
申込期間:2024年12月19日(木) 23:59 まで
イベントのお申込みは、特設ページをご覧ください。
[展覧会詳細]
大岩オスカール 個展「ライトショップ」
会期:2024年12月21日(土) - 2025年1月8日(水)※終了日は変更になる場合があります。
時間:11:00 ~ 20:00
場所:銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM
主催:銀座 蔦屋書店
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp