銀座 平翠軒 森田店主が惚れ込んだ季節の便りを食卓へ vol.6
銀座 平翠軒
Food
青春:夏も近づく八十八夜
若桃入りフルーツコンポート 和歌山
和歌山県有田に地産のフルーツ類を加工する成田文子さんという女性社長の主催する会社があります。このふみこ農園は“食生活に健康的で夢のあるものを提供する”というコンセプトのもとに色々なデザート類を作っていますが、女性スタッフの多い会社で女性ならではの感覚の商品が作られます。
この若桃入りフルーツコンポートもその一つですが甘夏、グレープフルーツ、白桃、みかん、若桃、パイナップルの6種のフルーツアソートを縦長の壜に色どりよく入れてあります。
この会社は食品のミシュランガイドとも呼ばれる国際味覚審査機構において3年連続で優秀味覚賞を受賞した実力の持ち主です。
いかにも春にふさわしい柔らかな色どりの果実は食べる前にしばらく食卓に飾ってみてはいかがでしょうか。パステルカラーの小さな春に気分が浮き立つはずです。
内容量:350g
価格:1,620円(税込)
献上加賀棒茶 石川
金沢は好きな街です。歴史に裏うちされたそのスケール感にいつも圧倒されます。度々訪れる度に色々な事がわかりはじめました。端正で静かな街ではあるのですが、内在するエネルギーの巨大さを感じます。さすが加賀百万石の城下だけの事はあると思いつつ、街の探索にふける楽しさが私の好きな金沢です。ここには名だたる料亭がキラ星のごとくあるのですが以前、浅田屋さんで友人と会食をした事があります。粋な門をくぐり仲居さんに座敷に案内されるのですがすぐに食事という訳ではありません。まず前席に通され干菓子とお茶をいただきます。その後に本席へと案内されるのですが、この時だしてくれたほうじ茶が誠に素晴らしいお茶でした。澄んだ高い香りと透明感あふれる味は今まで経験した事がない味でした。思わず同席されていた浅田会長に「このお茶はどこのものですか」と尋ねたのですが、会長はメガネの奥の目をキラッと光らせて「丸八さんです」。無理やりにお願いして紹介して頂きました。それ以来、私共ではお茶は丸八さんのお茶しか扱いません。なぜならこのほうじ茶を超えるお茶には出会わないからです。私共のカウンターにお茶を持って来られるお客様には、この加賀棒茶は二煎目が一番美味しいですからと説明します。それは二煎目に軸の芯から香りが出てくるからです。今ではリピーターのお客様が増えて説明も不要になりました。一昨年、丸八さんでは遊び心に満ちた茶筒缶を出されました。四種 松、猪、蝶、菫をデザインした実にしゃれた缶ですがたった一つ不満があります。猪・蝶があるのになぜ鹿がないのかと。
内容量:60g
価格:972円(税込)
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TEL:03-6264-5315
倉敷店は下記からどうぞ
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