銀座 平翠軒 森田店主が惚れ込んだ季節の便りを食卓へ Vol.15
銀座 平翠軒
Food
白秋:車を走らせると草の波間をかけぬける風が見える
完熟シークワーサー 100%
初秋というにはまだ早く晩夏というべきでしょうか、この季節は酷暑からの夏の疲れが蓄積してなんとなく物憂いというかどうも体がシャキ!としません。もちろん歳のせいでもあるのですがなんとなく体の中になにかが足りない感を強く感じます。
こんなときに登場するのが「完熟シークワーサー」です。
シークワーサーは通常8月~11月に収穫する青切りものが多く、酸度が強いので調味料として使われる事が多いのですが、年を越して黄金(クガニ)と呼ばれる生食用のものは甘さもジュースも充分なのでその抜群の香りと爽やかな苦味が結構クセになります。
シークヮーサーは血糖値上昇の抑制、高血圧の予防、免疫力向上に効果があると言われますが、確かに沖縄では高血圧の人が少ないというデータがあります。その上、女性にとって最大の関心事である美しい肌を保つ効果(多量のポリフェノールを含む為)があるといわれます。私も血糖値が高いので毎朝50ccづつ飲むことにしていますが、効果やいかに?
100%のストレート果汁なので結構ガツンとショックがきますが、それで体全体が目ざめるような気がして朝の一杯が楽しみになりました。私としてはお肌の方はともかくとして(但し顔のシミは不思議となくなるそうです)血糖値が下がれば儲けもんと期待しています。
余計な事ですが皆さんはカンキツ系を使ったポン酢・ジュース類・調味料の見分け方をご存知でしょうか。たいていは壜ものになりますが、その壜の最上部が汚れたようになっているのですが、これはカンキツ類が必ず持っている天然油成分が上に浮いた為に出来るワッカです。これで使っている素材が還元果汁か、それとも生果汁かを判断します。できればフレッシュは生果汁のほうが香りも味も抜群の違いがありますので、お買い求めの時の参考にされてはいかがでしょうか。
内容量:720ml
価格:1,188円(税込)
タスマニア産 サマーベリージャム
私はサマーという言葉に対して敏感に反応します。
なぜかわからないのですが四季の中では昔から夏が一番好きでした。小さな頃は夏休みになると母の実家が広島県竹原市にあったので、一夏中そこで遊んでいましたからそんな想い出が自然に夏好きにしたのでしょう。
しかしここ数年の異常とも思える夏の厳しさには参りました。まださかんな時代には炎天下夜明けから磯に出て釣りをしていましたが、その当時には熱中症という言葉はなく日射病と言ってたと思いますが、今から考えればあれがそうだったのかという状況が何度もありました。まさに冷や汗ものです。今では心身共に耐久力が低下してしまいましたので、サマーはサマーでも晩夏とかサマーエンドという言葉に、より魅力を感じるようになりました。
大阪に「唄さん」という方が運営するヴァイ&カンパニーという会社があります。主としてオーストラリアの物産を扱う個人のトレーダーですが仲々にして目がきく人で色々な面白いものを紹介してくれます。例えばタスマニアペッパーベリー、これを知っている人はまずいないと思いますが、土着のアボリジニの使っていた香辛料でタスマニア国立公園内にしか自生していません(但し国立公園内にある動植物を持ち出す事は法律的に禁止されているのですが)。このベリーの話はいつかのVol.でご紹介をしたいと思っています。
その唄さんが持って来てくれたのがこのサマーベリージャムです。素材はタスマニア産の自生しているラズベリーとブラックベリー、それと砂糖のみです。全く添加物を使わない昔スタイルの甘く濃厚で粘度の高いジャムですが迫力のある味と酸味の絶妙のバランスが仲々にして私好みなのです。
余計なことですが私は今どきのコンフィチュールタイプのサラサラのジャム(パンに乗せると端からたれるではないか!)とかつゆダクの牛丼(タレが邪魔)やスープカレーのような今風の食べ物はあまり好みではありません。このジャムは誠に懐かしいジャムなので気に入ってます。
サマーベリーという言葉の響きがなんとなく夏の終わりを感じさせるのでこの季節になると皆さんにすすめています。
パンに塗っても美味ですがハード系のチーズとよく合います。特にカチョカバロチーズやラクレットのように焼いて食べるタイプのチーズとはベストマッチで今までにない新しい美味を発見されると思います。
是非おためしを・・・・・!
内容量:225g
価格:1,296円(税込)
店頭、お電話のご注文受付中
TEL:03-6264-5315
倉敷店は下記からどうぞ
http://www.heisuiken.co.jp/