G SIX

A new type of lifestyle introduced in a mobile house - the first-ever designed by Kengo Kuma “JYUBAKO”

Snow Peak MOBILE
スノーピークモバイル
GINZA SIX 5F

Exclusive Products

「今回デザインした『住箱 – JYUBAKO –』 (以下、住箱) は、新時代のトレーラーハウスです。サイズは約2.4m×6mの長方形ですが、設計の過程で『これは動く茶室だ』と思えた瞬間があって、利休の作と伝えられる京都の妙喜庵にある国宝『待庵』よりも広いと考えることで、ゆとりのある空間として捉えることができました。茶室のように質感をやわらかくすることで心地いい空間にしたいと、素材には温かな檜のパネルを組み合わせています」

そう語る建築家の隈研吾さんとの初のコラボレーションとなる「住箱」を軸に、GINZA SIX 5Fに都市型生活の新たな形として「マルチハビテーション」を提唱。世界初のコンセプトショップとなる「Snow Peak MOBILE (スノーピークモバイル) 」は、1958年に新潟県三条市に創業し、日本のものづくりに根ざした高品質で機能的なキャンプ製品を打ち出すことで自然指向のライフスタイルを提案してきたアウトドアメーカー「Snow Peak (スノーピーク) 」の新業態だ。「マルチハビテーション」とはマルチ (「多様な」を意味する複合辞) とハビテーション (「住居」を意味する名詞) を組み合わせた造語で、“複数の居住空間を行き来しながら生活するライフスタイル”を意味している。

「『住箱』ではいろいろな場所に住めるというマルチだけでなく、いろいろな役割を果たすというマルチ、ダブルのマルチハビテーションを提案したいと思いました。外も自分の空間だと捉えることで、今までのトレーラーハウスにはないアクティビティが展開できるんじゃないかと発想できたのはエポックメイキングでしたね。茶室の原点にしても小さな宇宙がミーティングルームになったりレストランになったりというマルチハビテーションにあったと思うのです。そういう意味で、今回の『住箱』でも外に開かれた木のパネルがテーブルやカウンターになり、同時にそこは窓にもなって、内と外をつなぐ役割を担っている。逆にすべての檜のパネルを閉じるとシンプルな箱に見えるから、ネーミングは『住箱』。さらにパネルは均一ではなくランダムにすることで、趣味の空間にしたり内装にこだわったり、使う人が手を加えやすいムードにしています」と隈さん。自身のプロジェクトでも移転デザインを手がけた宮城県南三陸町の「南三陸さんさん商店街」に、東日本大震災後に仮設商店街から再出発した記憶を残すため、新しい商店街の広場に店主の自由な発想による「住箱」を加えたいと夢見る。

ところでトレーラーハウスというアイデアはどこからきたのか。隈さんは大学院生のときに住居の調査で訪れたアフリカでの旅の体験がヒントになったと話す。
「4WDの車で移動しながら、積んでいた小さなテントを張って中で寝たりして、サハラ砂漠を縦断しました。今でも忘れられない思い出です。今日はこの場所、明日はあの場所……というノマド的な住居は建築家にとって一番の憧れで、どんなに建築で面白くしてもその場所から動けないというジレンマを、今回の『住箱』で乗り越えることができる気がしました」。

ちなみにGINZA SIXの「Snow Peak MOBILE」では実物の『住箱』の展示はないが、ジオラマの模型を展示。木のパネルをイメージさせるインテリアで、実際に『住箱』の中に入っているような空間を目指した。『住箱』以外には、別注家具のオーダーも受け付ける。
(2017年3月取材)

モバイルハウス「住箱」 (¥3,500,000 ※税抜き価格)
(LEDライトやベッド台などのオプションあり、内装のカスタマイズも可能)

問合せ

Snow Peak MOBILE (5F)
TEL. 03-6263-9836
店舗詳細
https://www.snowpeak.co.jp/

Edit & Text by Yuka Okada / Photographs by Satoko Imazu (Kengo Kuma)

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