Xmas Art
ホリデーシーズンのGINZA SIXを華やかに彩るのは、アーティスト・清川あさみ氏による「いのちと光の柱」をテーマに制作した、新作アート『 OUR NEW WORLD 』。エントランスでは、光を放つ糸を使った映像が映し出されるデジタルアートが銀座を彩ります。コロナ禍で社会が不安感に苛まれる中、太古から未来へと繋がる自然にインスピレーションを受け創られた作品です。
〈作品に込めた思い〉
社会情勢や人々の価値観の変化に加え、世界全体がコロナ禍に陥り、『なぜ人は生きているのか、人々にとって本当に美しいものとはなにか』と考えさせられる。いまここにいる私たちも「生」を宿した存在で、自然の一部である事に気づかされるのだ。 この作品は、都市の風景とは真逆の太古の神話の世界と生命の「はじまり」を描いた作品。遥か昔から遠い未来へ、連綿と 紡がれる生命の神秘と、美しい精神の世界を描き出したい。
【作品名】『OUR NEW WORLD』
【アーティスト名】清川あさみ
【展示場所】1F エントランス
【展示期間】2021年11月8日(月)18:00〜2021年12月25日(土)
館内各所のクリスマスツリーに施されたオーナメントと、エスカレーターの装飾も同氏がプロデュースし、“歩くだけで輝くクリスマス”を演出しています。中央吹き抜けを飾る、彫刻家・名和晃平氏による作品『Metamorphosis Garden(変容の庭)』とともに、エネルギーと希望の光を銀座に放ちます。
清川あさみ氏による『Metamorphosis Garden (full bloom)』、
『あめつちのうた』を期間限定特別公開
2021年4月よりGINZA SIX館内の中央吹き抜けに展示されている彫刻家・名和晃平氏のインスタレーション『Metamorphosis Garden (変容の庭)』のビジュアルイメージに刺繍を施したアート作品『Metamorphosis Garden (full bloom)』、『OUR NEW WORLD』と共鳴する約3メートルの大作『あめつちのうた』の2作品を、2021年12月10日(金)~12月25日(土)までの期間中、4F中央吹き抜けレストスペースにて特別公開します。
H663×W803×D43(framed)/Mixed Media/2021
【作品名】Metamorphosis Garden (full bloom) (2021)
【アーティスト名】清川あさみ
【展示場所】4F 中央吹き抜け 中央通り側レストスペース
【展示期間】2021年12月10日(金)~ 2021年12月25日(土)
【作品説明】気候や社会情勢が変動し、そのギリギリのバランスのなかで神鹿が立ちすくんでいる。渦巻く島々にエーテルが立ち上がり、地面には花のつぼみが落ちている。その周囲に糸で描いた野生の草花などの新しい生命が次々と生まれ、メタモルフォシスの庭に美しい刺繍の花々が満開に咲いている。私たちが持つ未来への期待と不安、そこにささやかな希望を込めて描いた。
Size:H942×W2804×D31
Material:Canvas, Embroidery thread, Beads
Photo:KENRYOU GU (works)
www.asamikiyokawa.com
【作品名】あめつちのうた
【アーティスト名】清川あさみ
【展示場所】【展示期間】同上
【作品説明】いまここにいる私たちも、島々を渡る鳥や海を泳ぐ魚、森に棲むいきものたちも、すべては「生」を宿した存在で、自然の一部だと感じる。このように豊かな自然と生命の関わりはどのようにして育まれたのでしょう。はじめに天と地があり、海と島々が現れ、そこに命が宿った瞬間に私は遭遇してみたい。風や木、水や石、山や野、火や雷など、さまざまな自然の要素のなかに小さな魂を持った存在が息づく様子を、糸と糸でつなぎとめ、私なりの「あめつちのうた」を描きました。
清川あさみ アーティスト
兵庫県・淡路島生まれ。東京を拠点に活動。服飾を学ぶと共に雑誌の読者モデルをしていた2000年代より”ファッションと自己表現の可能性”をテーマに創作活動を行う。雑誌やSNSなど、人々が日々関わる情報メディアやシステムが拡張する社会で、個人のアイデンティティを形成する”内面”と”外面”の関係やそこに生じる心理的な矛盾やギャップなどを主題とする。
偶然「糸」が写真の上に重ねて置かれたのを見たことから着想し、モデルとなる人物を撮影して、その写真に直接刺繍するという独自の手法をはじめる。「糸」と 写真のほかに、雑誌や本、布やキャンバスなど、ミクストメディアによる多様なビジュアル表現を展開する。代表作として「美女採集」「Complex」「TOKYO MONSTER」などがあり、人がそれぞれ持つ人生のストーリーや、心の状態と社会状況の関係を作品化してきた。水戸芸術館(2011年)、金津創作の森美術館(2015年)、東京・表参道ヒルズ(2012年、2018年)にて個展・展覧会を多数開催。アートディレクターとして広告のビジュアルやグラフィックデザインに携わると 共に、空間デザインやCM映像のディレクターとしても活躍中。
また絵本作家としての活動も続けており、作家・谷川俊太郎氏と共作した絵本『かみさまはいるいない?』は児童書の世界大会の日本代表にも選ばれている。2020年より淡路島の地方創生事業に南あわじ市地域魅力プロデューサーとして関わり、淡路人形浄瑠璃再生プロジェクトを主導。伝統芸能復興の活動も話題になっている。
12月11日(土)より、GINZA SIX 6F・銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUMにて清川あさみ個展『TOKYO MONSTER, reloaded』を開催。
B2Fフードフロアにも、
見て聴いて楽しいアートが登場
『The Nut Christmas Song』
世界中の劇場でクリスマスシーズンに上演される、イブの夜を舞台にしたバレエ作品『くるみ割り人形』、ナット・キング・コールの『The Christmas Song』は、冒頭の歌詞から時に『Chestnuts Roasting on an Open Fire(チェスナッツ・ロースティング・オン・アン・オープン・ファイア)』と題されるスタンダードナンバー、それらクリスマスの音楽を想起するフード、「くるみ」をモチーフにしました。
南側のウィンドウでは、ドイツの伝統的なくるみ割り人形をリユース市場から集め、シンプルな木部だけを残して塗装し、聖歌隊のように整列させました。人形のフォルムと、口のパーツの動きにより木と木が奏でる音は、それぞれ個性豊かです。
北側のウィンドウでは、エンジェルチャイムを乗せたナッツ類のクリスマスツリーが回転し、胴部分のグロッケンの鍵盤をくるみのマレットが叩いて、繊細な幻夢の雰囲気を醸すメロディを奏でます。
今年は未だ制約の中にあり、これまで紡いできたクリスマスとの繋がりも人それぞれという時代ですが、このウィンドウを通して皆様にMerry Christmas.
【作品名】 『The Nut Christmas Song』
【アーティスト名】 Pranks Inc. アートディレクター 佐藤寧子
【展示場所】 B2F フードフロア
【展示期間】 2021年11月8日(月)〜2021年12月25日(土) (予定)