ROOFTOP ART PARK
「Falling Into Place」
GINZA SIX ガーデン(屋上庭園)に、ブルックリンを拠点とするアーティストユニットWade and Leta(ウェイド アンド レタ)によるインタラクティブな新作アートパークが日本初上陸。 それぞれが欠けたパズルのピースのような空虚さ(Void)を持つ6つのカラフルな構造が立ち並び、訪れる人々が思い思いの過ごし方をすることにより、完成されたピースとなるアートを表現しています。屋上の芝生エリアで、心地よい空間をお楽しみください。
【作品名】Falling Into Place
【アーティスト名】Wade and Leta
【展示場所】GINZA SIX ガーデン(屋上庭園)※開放時間 7:00〜23:00
【展示期間】2024年4月2日(火)~5月31日(金)
アーティストメッセージ
「Falling Into Place」は、ウェイドとレタによる大規模なインスタレーションで、彫刻と遊び場が同じくらいの要素を持っています。GINZA SIXのROOFTOP ART PARKの上に、パズルのような空虚(Void)な部分を持つカラフルな構造が重なり合い、新しいシルエットを発見することを促します。また、それは見る人の目を楽しませる色彩の対比を作り出し、スペース内および周囲の空虚な空間との間に視覚的刺激を生み出します。
Wade and Leta(ウェイド アンド レタ)
Wade and Letaは、“Music for Your Eyes”をモットーに、ニューヨークを拠点に活動するクリエイティブ・スタジオ。独自の多様性とパフォーマンスを重視したデザインの融合を得意とし、従来のアイデンティティから、カラフルでエモーショナルな視覚に富んだ作品まで、あらゆる分野を活かして満足感のあるビジュアルを提供し続けています
アーティストインタビュー
――今回の作品のテーマについて教えてください。
今回のテーマ「Falling Into Place」は、Wade and Leta(ウェイド アンド レタ)による大規模なインスタレーションで、作品そのものが遊びの空間となっています。訪れる人々が、GINZA SIXの屋上庭園に現れたパズルピースのような空虚さ(Void)を持つ6つのカラフルな色彩のコントラストやシルエットの構造物に入り込むことで、空間にインパクトや変化を生み出します。
――テーマを選定するにあたり、どのようなことをイメージされましたか?
私たちは、このインスタレーションの作品が空から直接落下し、GINZA SIXの屋上庭園に不安定な形で着地したところを想像しました。これらの作品が立ち並ぶ様子は、空間全体に密度、広大さ、充足感、圧倒的な色の重なりの感覚を生みだしました。作品のフォルムは無造作に置いてあるようにも見えますが、その不安定さは意図して設計したものであり、頂点を目指すクライマーの重量にさえも耐えられる強度があります。
――おふたりはロンドンの《Now You See Me》など公共空間での展示をたびたび行われています。美術館やギャラリーのような空間の展示と公共空間の展示にはどんな差異を感じるでしょうか。これまでの作品展示のなかで印象に残っているエピソードがあれば教えていただきたいです。
私たちはできるだけ多くの人に作品そのものを体験してもらいたいと思っています。作品を公共のスペースに展示することで、誰もが気軽に作品に触れ体験することができます!これまでの展示で印象に残っていることは、家族、友人、パートナーが私たちの作品を通して交流し、それぞれの大切な思い出となることです。
私たちが、私たちの作品の楽しみ方を決めることはありません。私たちの空間を好きなように楽しんでほしいのです。
――おふたりは何度も日本を訪れたことがあるそうですが、世界の都市と比べて東京はどんな特徴があると思いますか?特に銀座という場所に対するイメージがあれば教えてください。
私たちは密集した場所が一番居心地がいいと感じますが、その点で東京に匹敵する場所は多くはありません!訪れるたびに、建築、アート、工芸、伝統、自然の美しさなど、東京ならではの新たなインスピレーションの源を見つけることができます。東京にはそういった要素のすべてがあると思います。特に銀座は、興味をもつ対象がたくさんあるエリアなので、何度も足を運んでいます。喫茶店、神社、静かなバー、アートギャラリー、素晴らしい建築物、そして世界的に有名なショッピングセンターを訪れるのが大好きです。日本についての知識が深まり、日本語を学ぼうとするにつれて、以前訪れたときには見つけられなかったような新しい発見があります。
――おふたりは日本のアーティストやカルチャーにも関心をもたれているそうですが、影響を受けた日本のアーティストはいますか?
私たちは多くの日本人アーティスト、ミュージシャン、建築家、デザイナーからインスピレーションを受けています。イサム・ノグチ、杉本博司、三宅一生、川久保玲、黒川紀章、丹下健三、荒川修作+マドリン・ギンズ、岡本太郎、安藤忠雄、田中一光、イエロー・マジック・オーケストラ、数えるときりがないです!
――今回のインスタレーションを通じてどんな反響があることを期待されていますか?
GINZA SIXの屋上にあることで、子どもも大人も気軽にこのカラフルな空間に触れてみることができると思います。私たちのインスタレーションは、登ったり、座ったり、立ったり、寝たり、遊んだりと思い思いの過ごし方ができます。東京の空の輪郭や息を呑むような街並みを眺めながら、ゆったりくつろいでもらいたいと思っています。このインスタレーションが、訪れる人々にとってカラフルな憩いのスペースとなり、季節の移り変わりや桜の季節の美しさに改めて気づいてもらいたいと思っています。
――GINZA SIXのこれまでのアートプログラムについて、どのように感じられていますか?海外の施設などでも展示を行われてきた経験から、印象を教えてください。
私たちはいつもGINZA SIX館内のアートに感銘を受けています。私たちが好きなアーティストが、このスペースで作品を展示しています。特に気に入ったのはダニエル・ビュレンの作品です。GINZA SIX の吹き抜けは、あらゆる角度から作品を観察することができるところが素晴らしいと思います。
――おふたりの活動領域はどんどん広がっていますが、今後チャレンジしたいことがあれば教えてください。
さらに大きく、より広く、さまざまなことにチャレンジしたいです!私たちは、鮮やかな色彩と遊び心にあふれたフォルムで、より多くの人々にアートを届け、ワクワク・ドキドキする高揚感を感じてもらいたいです。
photo by Wade and Leta