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GINZA SIX EDITORS

ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…。各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。

A Season of New Encounters: “Nice to Meet You” at Three Stores

浦本 真梨子 フリーライター

これまで何度「はじめまして」と言ったかわからない。憧れていた雑誌の世界に6年前、何の経験もないまま飛び込んで以来、会社やチームに属さず1人、フリーランスで働いていると、「はじめまして」で始まる現場はとても多くて(取材相手にしても、仕事仲間にしても)、たぶん何百回と言ってきただろうけれども、一向に慣れない。というか、言う度に緊張する。でも、新たな出合いがもたらす世界はいつも想像以上のおもしろさが広がっていて心が弾む。あらためて「はじめまして」っていい言葉だなと思いつつ、今回は新たにGINZA SIXに仲間入りした3軒を訪ねてみることにした。

初めに向かったのはGINZA SIX4周年の大規模リニューアルの口火を切って2月末にオープンした「Pasand by ne Quittez pas(パサンド バイ ヌキテパ)」(4F)。旅をライフワークにする神真美さんが世界各国で出合ったものから着想し、インドの手仕事を通じてデイリーウェアに集約したファッションブランド「ne Quittez pas」がキュレーションしたライフスタイルブランドショップだ。ヒンドゥー語で“お気に入り”を意味する「Pasand」が示すように、異国の忘れられない風景や色、音、光といったさまざまなお気に入りを、ファッションだけでなく、インテリア雑貨やアートなど暮らしにまつわるアイテムを通して提案。銀座のど真ん中でエキゾチックな世界観を体感できる。

生産の拠点をインドに置く「ne Quittez pas」の洋服は、織り、編み、刺繍といった手仕事の妙が光る。金を薄く打ち伸ばした薄片で繊細な模様を描く、箔押し技術もその一つ。「Gold Flower Panel Dress」(24,200円 ※以下全て税込価格)はアラベスク柄を箔プリントで表現したもので、ここまで細かい箔押しを全面にあしらうのは熟練した職人でないとできないそうだ。涼しげなミントカラーのインド綿にキラキラきらめくゴールド、気分がアガる。

気になるものがありすぎて目移りしながらも、かわいいワンピース「Silk Stripe Crossover Gown」(41,600円)を試着させてもらった。シルクのワンピースは柔らかで軽いのに、保温性があって一枚で着ても肌寒くない。胸下からフレアに広がっているので脚を長く見せてくれるのもありがたい。着ていて楽なのに、きちんとして見えるって最高だと思う。カシュクールタイプだから、前を開いた状態で着ればガウンにもなる。急な来客時もパジャマの上にこれをサッと羽織ればEverything’ s gonna be alright.

店内にはビーズ刺繍のパーティバッグ(ハンドルがブレスレットみたいになっていてすごくかわいい)、カラフルなジュエリーボックスなどのファッション雑貨もたくさんある。インドのシルクサリーの生地で作ったオリジナルのカンフーシューズ(6,000円)は軽くてストレスフリーな履き心地でルームシューズにしてもいいし、持ち運びもしやすいからスタジオ撮影のときに持参するのも良さそうだ。

一方、ショップ右の青いフカフカの絨毯が敷かれた一角にはジュエリーブランド「UPALA(ウパラ)」のコーナーも。インドのマハラニ王妃が身につけていた華麗なジュエリーから着想を得てモダンにリデザインしていて、天然石と18Kのイエローゴールドを使用。インドの職人が一つずつ手作りで仕上げている。ブルークォーツやピンクトルマリン、アメジストにペリドット……カラフルで表情が一つずつ違う美しい天然石は見ているだけで心が潤う。

気になるブレスレットやリングをアレもコレも、と着けさせていただいたら、手がもうパラダイス状態。存在感抜群のムーンストーンのリング(242,000円)や形の異なる天然石をフクリン留めで一周つなげたエタニティリング(99,000円)がハッピーな気持ちにさせてくれる。Gem Stoneのブレスレット(5,000円)はジュエリー好きの女性へのギフトとしてもよろこばれそうだ。

そういうわけで手元の寄りを機嫌よく眺めていたら、想像以上に肌の粗が目立っていて、顔のコンディションまで気になってきたので(苦笑)、3月にオープンした新店舗「AXXZIA(アクシージア)」(B1F)へ向かった。こちらはアジア発のスキンケアブランドで、GINZA SIX店がブランド初の直営店舗。

「アクシージア」は目もとケアに特化したシリーズ「アクシージア ビューティアイズ」が有名。“エステのアイケアを自宅でも”をコンセプトにした、美容液をたっぷり含んだ贅沢な「ビューティアイズ エッセンスシート プレミアム」(8,580円)は、洋梨のようなみずみずしさ! 綿花の種のうぶ毛を使った極薄シートがしっかりと目もとにピタッと密着してくれるおかげで、つけている間、液だれしないという(すごい!)。

上まぶたから頬の三角ゾーンまでまるっとフィットする形状で、目のまわりのくすみやまぶたのハリなどに効果的。マスク生活になって、目の印象が大事になったから、スペシャルケアちゃんとしないと!と気合も入る。

さらに目もとケア美顔器「メイト フォー アイズ」(18,480円)なるものも。角質層まで美容液をしっかり浸透させてくれる低周波と、表情筋を優しく温めてくれるラジオ波の2つの機能を搭載。マスクの上から美顔器を当てることで、目もとまわりに必要な美容成分をしっかりと届けてくれる。

実際に手もとでラジオ波をあてていただいたが、たしかにじんわり温かい。持ちやすいペン型タイプというのもいい。目もとだけじゃなくて口もとやフェイスライン、ほうれい線まわりまで顔全体にも使えるそうで、一家に一台美顔器を選ぶなら、もうこの一択では!?

店内ではカウンセリングコーナーもあり、目もとや肌の悩みにも丁寧に応えてくれる。

カウンターで紹介してもらった新商品のリキッドルーセント 3D(5,280円)はなんと塗った瞬間、リキッドからパウダーに変わるというもので、肌がサラッサラ、べたつかない。仕上げのお粉が不要で、パウダーファンデーションにありがちな粉浮きもしないから、マスクにもつきにくい。マスクにべったりファンデーションがつくのが嫌なので基本ノーファンデを貫いていたが、これならファンデ復活したい!

そして最後は、2月に登場した京都発オーガニックナッツ・グラノーラ専門店の「Cocolo Kitchen KYOTO(ココロキッチン キョウト)」(B2F)へ。何を隠そう、というか全然隠してないけど、私の手土産の定番はナッツだ。常温保存ができて、日持ちするし、重くない。そして、咀嚼欲求の高い人も満足させてくれる食感。しかも、こちらは有機栽培のナッツに京都らしいフレーバーを掛け合わせたユニークなメニューがたくさんある。

ニッキが香る「八ツ橋ナッツ」、宇治の最高級有機抹茶を使用した「抹茶ナッツ」、九重味噌の無添加白味噌を使った「白味噌ナッツ」、私もふだんから愛飲している小川珈琲のコーヒー豆を使用した「珈琲ナッツ」など、頬張るだけでもう口の中が京都。おいでやす。

人気No.1は、京都・祇園で300年続く「原了郭」の黒七味ナッツ(1,290円)。

1箱購入し、家でゆっくり食べようと思ったが、原稿を1本書く前にあっという間完食してしまった。ピリッとほどよい辛さがクセになって、やめられないとまらない。ちなみに、私は地方などに出かけた際によく現地のお土産を買い損ねるので、行き先が京都なら、これからはここで調達しようと心に決めた。

「食べ物は冒険できない」という人も安心してほしい。コロナにマケズ、店頭では丁寧に1点ずつパウチした試食用ナッツも用意されている。ちなみにこちらでは東京店限定フレーバーとして、GINZA SIXのお膝元である銀座が誇る老舗インド料理店「ナイルレストラン」とコラボしたカレー味のナッツも! 逆に京都の友人にプレゼントするのも良さそうだ。

オリジナルのグラノーラもチェック。「チャイスぺシャル」(1,190円)、自然な甘さの「プレミアムメープル」(1,290円)、アイスのトッピングにも合う「クラシックココア」(1,190円)など、これまた気になるものが目白押し。

「全部買って帰りたい」と思いつつ、この日は「京都柚子味噌」(1,190円)と「スパイシーソルト」(1,190円)をセレクトした。スタッフの方からは「スパイシーソルトはクリームチーズと合わせてもおいしいですし。塩味が効いているから、サラダやカルパッチョに振りかけてもいいですよ」と教えてもらった。

「かわいいワンピースを着て目元マスクで潤っておいしいナッツを頬張れば最高のおうち時間になるのでは」とニヤニヤ。素敵なモノとの出会いは「ただいま」の後の時間も底上げしてくれる。この日、たくさんの「はじまめまして」を交わしたGINZA SIXには心弾むような世界が広がっていた。

Text: Mariko Uramoto Photos: Kaoru Yamada Edit: Yuka Okada(81)

GINZA SIX EDITORS Vol.107

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浦本 真梨子

一般企業を経て、2015年よりフリーランスのライターとして活動。ライフスタイルやカルチャー、アートの分野を中心にインタビュー、対談、座談会など会話をもとにした記事を多く手がける。主な活動媒体に『&Premium』『Numero TOKYO』など。 Instagram : @maricouu
Instagram GINZASIX_OFFICIALにて配信中

Pasand by ne Quittez pas

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AXXZIA

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Cocolo Kitchen KYOTO

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2021.04.22 UP

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