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GINZA SIX EDITORS

ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…
各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと
歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。

A Sojourn of Entrancing Flavors in Ginza

田中 美保

GINZA SIX EDITORS Vol.101

旅に出たい。おこもりの春を経て、夏らしいこともできないまま、あっという間に秋の気配。そろそろどこかに出かけたい…とソワソワしてしまうのも仕方ない。旅の醍醐味はやっぱり、その土地ならではの景色や人、味との出会いだ。とりわけ、食いしん坊の私にとって旅の目的は1にも2にも3にも「食」。そこでしか食べられないおいしいものを求めて、その土地へ行くことだってしょっちゅうなのだ。

なかなか旅ができない今、私の「旅」欲と、「食いしん坊」欲を一気に満たしてくれる場所が銀座にある。GINZA SIXのB2F。北は北海道、南は福岡県まで、全国各地のおいしいものがそろう。食いしん坊編集者としていわゆる「デパ地下」事情をいろいろ見てきたけれど、これほど心ときめくラインナップはほかにない。お弁当からスイーツ、ドリンクまで、気のきいた、かつセンスがいい手土産が買えるのはもちろん、自分のためのご褒美品、家時間が楽しくなるおいしいものがそろいすぎていて、ここに来たら決まって散財してしまう。ああ、なんて罪な場所…。

というわけで、今回は「おいしい旅」をテーマにGINZA SIXのB2Fを駆け巡った。この旅がもう、楽しすぎて! このプラン、あと6案は立てることができると断言する。

まず、最初に訪れたのは、「10FACTORY」。みかん色の美しいグラデーションに、テンション爆上がり。愛媛県・松山市に本店があるこちらは、日本一の柑橘王国・愛媛県のみかん産業をもりあげるべく誕生したブランドで、ジュースからジャム、ゼリー、ドライフルーツやはちみつなどラインナップが豊富。

ジュースが並ぶ棚を穴があくほど見つめた後は、ゼリーコーナーへ。まるでゼリーの花が咲き乱れたようなお花畑(私にはそう見えた)にうっとり。本当は全種類、購入したいところをぐっとこらえているのが、真剣な表情からうかがえる。

「愛媛県・松山を旅した気分になれるジュースを選ぶなら?」とスタッフの方を質問攻めにしながら選んだ3本。右から、伊予柑、甘平、果試28号。愛媛を代表する品種「伊予柑」(500円 ※以下全て税抜価格)は甘さと酸味のバランスが完璧、ザ・みかんの味。続く「甘平」(704円)は、極上の甘さが特徴。育てるのが難しく、希少な愛媛県オリジナル品種だそう。最後に飲んだ「果試28号」(704円)も愛媛県オリジナル品種。桃のような風味漂うトロピカルな甘みがたまりません! 気分はすでに愛媛なう。

さて、旅といったら駅弁。キューピーが何か持っている…?

駅弁といったら「荻野屋」の「峠の釜めし」! 群馬県や長野県方面に出かけた際、見かけたらいつも条件反射で買ってしまう。(キューピーが持っていたのは「峠の釜めし」でした)

銀座という場所で、まさか「峠の釜めし」が買えるなんて…。ずっしりと重いのは、ぎっしりと入ったおかずとご飯はもちろん、容器が立派な益子焼の土鍋だから。旅の記念にと、毎回捨てずに持ち帰るため、家にはこの空き釜がたくさんある。自宅で直接火にかけて、ご飯が炊けて便利。オレンジ色の包装紙をそっとあけ、釜のふたを開けた瞬間、栗や鶏肉、うずらや杏が美しく並ぶ姿は、何度見ても高揚する。

1958年、信越本線の横川駅開業と同時に誕生した名物駅弁「峠の釜めし」(1,019円)。当時、保温性が高い土鍋に入った駅弁は画期的だったとか。最近では、環境に配慮した紙の容器も登場。サトウキビのしぼりかすを使った非木材パルプ製。55年以上愛されるロングセラーも、こうやって時代とともに変化する。これぞ、老舗。

続いて旅したのは、北海道。北海道土産の定番といえば「白い恋人」ですが、こちらはその「白い恋人」でおなじみの「石屋製菓」が展開するお店、その名も「ISHIYA GINZA」。北海道を感じられるお菓子をテーマに、道外でしか買えない商品が話題に。北海道民が東京土産にこちらのお菓子をおねだりすることもあるらしく、素敵な逆輸入現象が起きているらしい。

キャラメル、北海道チーズ、北海道ワインなど、北海道産の素材にこだわった6種の味わいのチョコレートを、色とりどりのラング・ド・シャでサンドした「サク」が一番人気。まさに「白い恋人」のDNAを受け継いだお菓子だが、何よりときめくのは、この美しい箱! 各フレーバーや北海道の草花がモチーフとなった柄がタイルのように敷き詰められたカラフルな箱は上品で、プレゼントにも最適。といいつつ、あまりに素敵なので自分用にと我を忘れて箱を積み上げる私。ワインと一緒に「サク」を楽しんだ後は、この箱、なんに使おうか…? もう、ワクワクがとまらない。

おっとここで、シルバーとブルーにきらめく箱を発見! こちらは新登場の「ザク」(1,000円)。こだわりのチョコレートを、ラング・ド・シャでくるりと巻き上げた逸品。

チョコレートをベストな状態で持ち運びしたい。そんな食いしん坊の願望をしかと受け止める、すばらしいアイテムが誕生。そう、保冷バッグ(700円)。6種の「サク」が入ったアソートのパッケージに使われている水色の愛らしい柄のバッグに、北海道気分満載のお菓子を詰め込んでルンルン、ご満悦のこの笑顔。ちなみにこの水色のバッグの柄は、6種それぞれのフレーバーモチーフの絵柄が入っている。

お次は、秋の味覚を味わいに岐阜県へ。ここ「恵那栗工房 良平堂」は1946年創業、岐阜県恵那市に1店舗だけある栗菓子の専門店で、2021年1月31日まで現在期間限定で出店中。ちなみに、岐阜県南東部の恵那地方(中津川市・恵那市)は栗の名産地。

ホックホクで豊かな甘みの恵那栗(えなくり)を使ったお菓子では栗きんとんが有名だが、その栗きんとんとともに代表菓子なのが「栗福餅」(390円)。鮮やかなオレンジ色の長野県・市田の干し柿の中に栗きんとんが入っていて、ねっとりホクホクの食感はクセになる。柿の皮をむいて干し、切れ目を入れて種を出して栗きんとんを詰める。そのすべてが熟練の職人による手作業だというから驚き! 2013年から伊勢神宮に奉納している銘菓とのこと。そんなエピソードとともに、目上の方や年配の方への手土産にこれ、使おう。

ほかにも、どこを切っても栗いっぱいの栗ようかんや栗どらやき、スイートポテトならぬ栗の和ぽてとなど、さまざまな栗のお菓子が。まさに栗をめぐる旅in岐阜。

愛媛県・松山でみかんジュース、群馬県・横川で釜めし、岐阜県・恵那で栗のお菓子、北海道・札幌でチョコレート菓子を。それぞれの土地の風土に根ざした「おいしいもの」を集めて、すっかり旅気分。

東京・銀座のど真ん中、緑豊かな屋上「GINZA SIX ガーデン」で、旅の戦利品をいただきます!

というわけで、「銀座でおいしい旅をする」の第1回(?)は無事、終了。ゆっくりじっくり、その土地の味をかみしめながら、食いしん坊の旅はまだ続く。次は、どこへ行こう?

Text: Miho Tanaka Photos: Jun Hasegawa Edit: Yuka Okada(81)

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田中 美保

「Precious」「和樂」「Domani」で、旅、食、インテリアといったライフスタイル特集やカルチャーページ、インタビュー記事などを編集・執筆。阿川佐和子著「看る力」ほか、レシピ本や生き方本の書籍も担当。おいしいものへの執念はすさまじく、食いしん坊エディターとしても活躍。
Instagram GINZASIX_OFFICIALにて配信中

10FACTORY

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荻野屋

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ISHIYA GINZA

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恵那栗工房 良平堂

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2020.09.08 UP

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