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GINZA SIX EDITORS

ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…。各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。

Four Can’t-Miss Men’s Fashion Accessory Stores

高橋 一史

日々お忙しい皆さんにとって、ワードローブを充実させる買い物タイムは、短く限られた時間ですよね。「ゆっくりと店を探索してショッピング」なんて、そうそうできないことは、いつも暇な(暇なのか?)ファッションエディターの私でも重々承知しております。
ならば! 「ここに行けばいいモノに出会える」と断言できる店を、私が皆さんの代わりに下調べすればいいじゃないですか。ジャンルは、靴、バッグ、帽子などのファッション小物。イメージした人は、「カジュアルな服装が好きな、男性ビジネスパーソン」。使って心楽しく、他人からも「それいいですね」と言われ、お値段にも納得がいくスグレモノの店とアイテムをどうぞご覧あれ~。

まずは靴から見ていきましょう。必ず訪れたいのが、「パラブーツ」です。

なぜ、パラブーツが現在大人気なのでしょうか(雑誌編集者やスタイリストがこぞって履いてる)。その答えは「ワークシューズに限りなく近い、実用的な高級革靴だから」。日本男子が昔から好きなカジュアルトラッドと相性がよく、「スニーカーじゃラフすぎる」って人の足元にもぴったりで、仕事用のビズカジにも使える、応用自在な靴なのです。
一目でパラブーツと分かる個性があるのも、実はスゴイこと。主にフランスの伝統的な製法でつくられ、革素材もタフで、雨水の侵入に強いのも自慢です。ゴムソールのすり減りにくさも、全世界トップレベルの実力。クッション性も良好で、歩き疲れはごくわずか。

様々なモデルがある中で、特に人気が高いのが、Uチップシューズの「シャンボード」。「もう持ってるよ」って人は、よりスタイリッシュな新定番のこちらはいかが?(下写真)

「アヴィニョン」は、フォルムがすっきりとシャープ。スーツ姿にぴったりです。履き入れ口が狭く、足首がしっかりとホールドされるため、歩きやすいことも大きな特長。

左の3足が伝統的なシャンボード。右の3足がアヴィニョン。(各¥65,000 ※以下全て税抜価格)

さらに真夏に休日を過ごすときは……、

レザーサンダル(各¥34,000)で決まり!
「今年もこのサンダルがよく売れてますね」とは、パラブーツPRの生駒 智さんのコメント。
生駒さんとは、

写真右の「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン・マン」のジャケットをカッコよく着こなしている人。左のド派手な縞模様の男は、すみません……私です。右手は、手袋じゃないです、靴磨き用のミトン(¥4,000)です。
東京にあるパラブーツの直営店は、表参道の青山店と、この銀座店の2店舗のみ。ここはさらに、女性用の品揃えが充実。カップルで訪れても、気分が盛り上がりますよ。

では続きまして、「頑丈で実用的」つながりでご紹介するのが、同じ5階でオリジナルバッグを展開する「ブリーフィング」。

ブリーフィングは男性が子供の頃から好きな「アウトドアやミリタリーのスピリット」をビジネスシーンに持ち込める、数少ないバッグブランドの一つだと思います。屈強な素材が使われ、ディテールも実用性重視ながら、バッグ全体の佇まいは都会的。
細部に至るまで丁寧につくられ、値段以上の高級感があるんですよね。デザイン性の高さも、特筆すべきポイント。ハイセンスなファッションのセレクトショップでの取り扱いが多いのもうなずけます。

この店にやってくるファンの間で評判なのが、メイド・イン・USAのバリスティックナイロンのシリーズ。

大きさやディテールのわずかな違いで取り揃えるのが、ブリーフィングの心意気です(彼らの本気度がお分かりかと)。どれも手下げ、ショルダー、背負いなど、変幻自在に使い方を変えられます。

ビジネスバッグの中で、現在人気が高いのがこれ(先ほどの写真の、棚上段の中央 ¥56,000)。これには電車の車内で膝乗せしたとき、横に座る人にぶつからないように、横幅を42cmにしたという工夫が! 使ってこそ良さを実感できる、アイディアのあるプロダクトです。

バリスティックナイロンのヘルメットバッグ(¥42,000)の美しさったら! お子さまには似合わない、大人ならではの光沢感をお楽しみください。

MADE IN USAシリーズとは異なりますが、手をサクッと差し込んでホールドできる、ベルトつきのマルチケース(¥9,000)もカッコいい。ビジネスパーソンはバッグ・イン・バッグとしてPCや小物入れに使い、ビジネスランチなどのときに持ち歩くのはいかがでしょう?

「どーする? 買うか!?」な、サコッシュ(税込¥8,500)。取材ノートやペン、スマホ、ミラーレス一眼カメラが入る大きさ。しかもサコッシュは、旬のトレンドアイテムでもあります。うん……ひとまず我慢する(今日のところは)。

続いてご紹介するのは、4階の「テアトル アッシュ・ペー・フランス」。レディス中心の小物セレクトショップなのですが、男性も行ってみるべき!

アッシュ・ペー・フランスは、アクセサリーとファッション小物を中心に輸入代理を手がけ、さまざまなテイストの店を展開しています。女性向けの店が多いため、男性にはあまり馴染みがないかもしれません。ですがこの店には、見逃すにはもったいない、知る人ぞ知るバッグがあります。
それがフランスのブランド、「ジャック・ル・コー」。男女兼用で使えるデザイナーズバッグで、シンプルかつ高品位。ビジネスパーソンが上質なスーツでビシッと決めたとき、個性をアピールするのにまたとない小道具になるんです!

メンズ雑誌にはあまり登場しない、レアなブランドです。こんなに洒落てるのに! 男性にもよく似合うのに! 私なんぞは、10個も持ってるのに !(ええ、バカです、バカですとも)(左のカモフラージュバッグ ¥125,000、他3点全て¥130,000)

このモデルが、誕生から今年で20周年を迎えた「リスボン」。ジャック・ル・コーを代表する傑作です。シーズンごとに、素材や色が異なる新作が登場。ポケットの配置も絶妙で、実に使いやすく。床置きして自立するのも男性には嬉しいですよね。それなりのお値段しちゃいますが、定番ですし、「高級バッグを一個はほしい」とお考えなら、候補の一つにしてみては?

ダイビングスーツの素材を使い、レザーストラップと組ませたスリムバックパック(¥130,000)。左右にセパレートしたストラップの中央をファスナーで留めると、ワンショルダーバッグに早変り。

それでは、「男が選ぶ男のための、GINZA SIX厳選4店」も、残すところあと1店です。これ一つで服装がおしゃれに早変わりする帽子がずらりと並ぶ、4階の「CA4LA」です。

店名であり、オリジナル帽子のブランド名でもある「CA4LA」の読み方をご存知ない人もいますよね?  「カシラ」です。「シーエーよんエルエー」ではございません。
帽子も靴やバッグと同様に、便利な実用の道具です。日差しよけや小雨よけになりますし、風が強い日でも髪型の乱れを気にせずに行動できます。おしゃれ度も一気にアップしますし、被り慣れたら手放せないファッション小物なのです。
さて、日本ブランドのCA4LAは帽子界の有名ブランドですが、ここでちょっとウンチクをご披露。帽子のネームに書かれた品番のアルファベットが、実はデザインした人の名前なんです!

ネームの「ONM」は、CA4LAの社内デザイナーの大沼朋子さんのこと。

大沼さんデザインの帽子は右の3つ(右3点 ¥7,200、左2点¥5,800)。ニットを専門に手がけるデザイナーさんです。

複数人の社内デザイナーによる個人作品の集合体が、CA4LAです。ここの帽子をお持ちなら、どうぞネームをチェックして。幾つか持っている帽子が同じアルファベットなら、あなたはきっと、そのデザイナーさんのファンです。

このGINZA SIX店は、ここだけの「カスタムオーダー」が最大の売り。ハットの中からベースを選び、リボンやパーツを付け足して自分だけの逸品に仕上げます。上の写真はオーダー見本で、素材は高級なシゾール。(オーダー価格は羽つきで ¥20,000から)

カスタムオーダーがさらにスゴいのは、店内に制作アトリエがあり、常駐デザイナーさんがスピーディーにつくってくれること。最速だと、午後3時までに注文し、その日に受け取れることも! 遠方から訪れた人には嬉しいサービスですよね。後日の配送も可能です。オーダーはアトリエデザイナーのこちら鈴木さんなど専門スタッフと相談でき、いいアドバイスを聞けるから安心です。

それでは最後に、ここまで何度も私の姿を見させれられてうんざりしてる男性諸氏に、一服の清涼剤をお届けしましょう。

美人副店長の立岡未央さん。シゾール素材のハットが、まーお似合いで。
皆さんも立岡さんに会いに……いや、自分にフィットする最高のアイテムとの出会いを求めて、GINZA SIXを訪れてはいかがですか。

Text:Kazushi Takahashi Photos:Kanako Noguchi Edit:Yuka Okada

GINZA SIX EDITORS Vol.46

editors_Ktakahashi

高橋 一史

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に入社し、『MRハイファッション』『装苑』の編集者に。担当ジャンルは、ファッション&音楽。退社後はフリーランスとして、原稿書き・編集・広告制作などを行う。現在、雑誌『Pen』を中心に活動中。『フィガロ ジャポン』のウェブサイトでのブログも随時更新中。 https://madamefigaro.jp/blog/kazushi-takahashi/list.html
Instagram GINZASIX_OFFICIALにて配信中

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2018.06.29 UP

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