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GINZA SIX EDITORS

ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…。各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。

GINZA SIX Group Barhop: Looking Back on the First Meet-and-Wander with Mackey Makimoto

GINZA SIX

2017年9月から、GINZA SIX の公式ウェブサイト上で展開中の「ぶらエディターズ」。

“銀ぶら”ならぬ“GINZA SIXぶら”に関するアイデアを、ファッションからビューティ、フードからアートまでさまざまに精通したエディターズ、すなわち編集者たちが、それぞれの視点を通して伝えることができたら、人々が館を訪れる際のイマジネーションのヒントになるんじゃなかろうか。

そんな目論みのもとのスタートを切り、連載23人目に登場してくださったのが、自らを“タベアルキスト”と称し「年間600回は外食」を公言する、世のフードライターたちも一目置く重鎮、マッキー牧元さんでした。

「銀座で働く人たちなんかが、みんなでGINZA SIXに来て、一人1万円くらいで飲んで食べてはしご酒できたら、きっと楽しいよね?」

マッキーさんが出してきたその切り口は「1万円ぽっきりでもGINZA SIXではしご酒ができちゃうんです!」というメッセージでもあって、「同じGINZA SIXでも高級店だけではなく、こんな楽しみ方もありますよ!」という、普段からグルマンが予約を取り合う人気店やミシュラン掲載店だけでなく、あくまで自らの正解を求めた食べ歩きこそよしとする、マッキーさんならではのものでもありました。

少し前置きが長くなりましたが、その様子は「GINZA SIXはしご酒」という潔いタイトルのエッセイに実に軽妙にまとめられているので、まだ読んでいただいていない方は、ぜひGINZA SIXのウェブサイトでチェックください。

そして上記をもとに企てられたのが、“食べることと飲むことが好きで、でも、酒に飲まれない人”という募集条件をクリアした「ぶらエディターズ」の読者10名がマッキーさんと巡るこちら、第1回目の「ぶらミーティング GINZA SIXはしご酒〜夢見心地〜」です(夢見心地、のくだりはマッキーさんのネーミングによります笑)。

記念すべき初回の舞台となったのはほとんどが初出店か新業態、GINZA SIXが誇るフードフロアのB2Fです。

始まりは、愛媛のみかん産業を次世代に伝えるべくジュースやゼリーやジャムと、みかんをさまざまに使った商品が並ぶ「10 FACTORY」自慢の“みかんビール”で、参加者同士が自己紹介も兼ねて乾杯!

次にこだわりの日本酒や日本ワインが揃う酒屋「いまでや銀座」へ。普段から日本酒やワインをグラスで注文できるマッキーさんお気に入りの角打ちコーナーで、「365日、毎晩日本酒で晩酌をする」と話す名物店長、大川翔平さんが満を辞して用意した日本酒2種を、富山県氷見の魚問屋による海の保存食ブランド「つりや」のほたるいかの素干しをつまみに味わいます。

続いて「ワインショップ・エノテカ」では、マッキーさんがB2Fを隅から隅まで下見のうえ厳選した各店のおつまみ15種と、エノテカの女性ソムリエ赤坂宜映さんが真摯にセレクトした4種のワインとのペアリングを、存分に堪能。さらに全国のうまいものを集めた岡山・倉敷発のセレクトショップ『平翠軒』オリジナル、レモンの生産量日本一の生口島檸檬で作った日本酒ベースのレモンリキュールをデザートワイン代わりにくいっと。結果、参加者はまさに「夢見心地」状態に!

そしてシメには“世界で最も革新的なパティシエ”とも称される「フィリップ・コンティチーニ」のイートインカウンターを貸し切って、マッキーさんが「GINZA SIXはしご酒」でも歓喜の味わいを綴った“ヴェリーヌパフェ”を誰もがたいらげ、実に3時間半に及んだノンストップのはしご酒が終了になったわけですが、大きく酔い潰れる参加者もなく、ご覧の記録動画の通り、終始愉快に会が進むなか、マッキーさんは長年の経験と取材から得た、けしてくどいウンチクではないちょっとした小話で、場を盛り上げていました。

例えば…

「年間600回外食とはいえ、パンとラーメンとスイーツに関しては他に専門家がいるので僕の対象外なんです(笑)」
(「10 FACTORY」でのマッキーさん自らの自己紹介にあたり)

「日本酒は、味わう酒器によって味わいが変わります。隣の人と酒器を交換して、飲み比べてみては?」
(「いまでや銀座」の角うちコーナーで、各々タイプの違う酒器を手に日本酒を味わうことになった参加者を前に)

「『甚五郎』では、パクチーやカレーなどさまざまな変わり味のせんべいを売っていますが、中でもチェダーチーズせんべいは、他の食材と違ってチーズは混ぜるというより練り込む必要があるので、最も技術がいるらしいです」「(黒胡麻せんべいの上にクリームチーズを乗せたカナッペを食べる際に)全ての歯ざわりは下の歯で感じるので、カナッペの上下をひっくり返して食すと、また味わいが変わりますよ!」
(いずれも「ワインショップ・エノテカ」で提供されたおつまみについて)

「混ぜないで、上から順番に食べて欲しいんです。プレリュードからクライマックス、そしてコーダに至る楽曲のようなドラマがあるパフェなので!」
(「フィリップ・コンティチーニ」のパフェについて)

…といったあたりが主だったものになりますが、すなわちマッキーさんと一緒に食べ、飲むと、その人の存在も相まって、みんなの美味しさが倍になる。人生の一食をたまたま共にする相手にも「どう食べ、どう飲むと、楽しいか」を伝えようとする姿勢は、ただ美食を追いかけがちなスタンスとは明らかに一線を画していて、家族やパートナー、友達や仕事仲間との日々の団欒において、私たちが改めて心に留めるべきことにも思えたのでした。

一緒に飲んで食べると、なんだか楽しい人

来たる第2回目の「ぶらミーティング」では、そんな参加資格も付け加えて、みなさんの応募を改めて心からお待ちしています!

「ぶらエディターズ」企画編集
岡田 有加

第1回ぶらミーティング メニューはこちら

岡田 有加
編集者。1974年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。在学中より「anan」(マガジンハウス)編集部で学ぶ。その後、編集者の石川次郎氏に師事。2003年に独立後は各種雑誌や書籍の企画編集をはじめ、エッセイ執筆、オンラインメディアやTVプログラムのディレクション、ラグジュアリーブランドや各界クリエイターとのプロジェクトプロデュースなど、メディアやジャンルの垣根を越えて活動。近年の編著にいずれも川村元気氏の対話集「仕事。」(集英社)、「理系に学ぶ。」(ダイヤモンド社)他。現在「GINZA SIX magazine」の編集長も担う。

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