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GINZA SIX EDITORS

ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…。各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。

Awakening a Contemporary Sixth Sense for Urbanite Ethics

佐藤 由佳

学生時代、祖母のいる浅草に滞在していた私の東京生活における主要な交通機関は目下銀座線。さらに東銀座育ちの父と浅草生まれの母にとって、日曜の歩行者天国は恰好の放牧スポット(笑)だったようで、上陸したてのマクドナルドや地下道のラーメン店など幼い頃の銀座での思い出をあげるとキリがない。きっと私のような思い出を持つ人も多いであろう、時代や世代を超えて愛される街の新しいランドマークGINZA SIX。ウン10年前と比べて暮らしも選択肢もぐっと広がった現代に歩くなら、意識もぐいっと広げてもの選びをしていきたい。そんな想いのもと、都会派エシカルな目線でショッピングクルーズさせていただきました。

まず訪れたのがSIXIÈME GINZA(シジェーム ギンザ)。2階中央にどんと構える広い店内は女性が暮らす上で体感する「心の緊張度」に応じて6つのゾーンに分かれ、国内外から上質を求める女性のために厳選されたアイテムが並ぶ。現代女性は、好奇心を満たすべく旅に出たり、コージーにリラックスしたり、時にドレスアップして楽しむ(戦う?)ことなんてもはや当たり前。偏らずに感覚を研ぎ澄ましてものを選び、人生を選ぶことこそこれからの生き方。私も「第六感」を研ぎ澄ましていざ、エシカルハンティングへ。

草花や樹木から蒸留抽出した香りをひとつひとつ手作業で染み込ませる『MAD et LEN』(マドエレン)のルームフレグランス。人口の着色料や石油成分は使用せず動物実験も行わないという徹底した理念を持ち、南仏の小さな村サン・ジュリアンで作られています。こちらは天然樹脂を宝石のように敷き詰めていますが、他に溶岩(LAVA)をベースにしたものも(16,000円 ※以下全て税抜価格)。自然由来も嬉しいですが、とにかく香りブレンドのセンスが素晴らしいのも魅力。ひと嗅ぎで時空を超えられます。

目にも美しい、クリスタルや水晶などの天然石を使ったジュエリーREGINA DABDAB(レジーナ ダブダブ)。ブラジルのサンパウロで生まれ、イタリアで学んだデザイナーが手がけるブランド。荘厳な大地が生み出す力強くて美しい天然石のシェイプ、そして淡い色合いについ引き込まれてしまいます。ジェムストーン使用にしては価格がお手頃なのもありがたいです。

数あるエシカルをモットーに掲げたアパレルの中でも特筆したいのがSkinAware(スキンアウェア)。オーガニックコットンなど産地や生産背景にこだわったものづくりで、着ると心地よくエフォートレスなスタイルをモダンに仕上げてくれるブランドで、私もかなりヘビーユースしています。この日は偶然、デザイナーの可児ひろ海さんがお店にいらしていました。

可児さんが手に持っているドレスはサンドベージュ色をイメージしてセージで染めたそうです。メンズのTシャツに使われるような肉厚のボディに、女性らしいビロード地のボリューム袖がついてシルエットが今年らしいですね。染料にしたセージは浄化・抗菌作用も期待できる万能ハーブです。

以前取材で伺った時に感動したSkinAwareのポリシーを簡単にご紹介します。自然からもたらされるものに感謝して、そこに生きるひとを想うこと。内側の自分の意識に訴え、自信を与えるものになって欲しいという願い。そして本当の心地よさを自身の肌で感じて目覚めて欲しい、という3つの想い。作る側に着る側、そして環境にも配慮したホリスティックな考え方やものづくりは本当に素晴らしい。尊敬します。

ここでひとつ、可児さんにおすすめいただき試着させていただきました。

今すぐ海やリゾートに行って水着の上に着たくなる透け感のあるワンピース。可愛らしい繊細な貝ボタンが純粋さも演出しつつ、袖や襟のパイピング部分は張りがあるので着心地が良いのにくたっとした印象を与えない。ちょっと力を抜いたオシャレを楽しみたい時のウェアとしても楽しめる、熟考されたデザインも素敵です。

お次はオーガニックコスメのセレクトショップ、LIVING NATURE organicsへ。オーガニック認定を受けたラグジュラスなブランドから、日常的に使える手頃なアイテムまで幅広く取り扱っています。

フランスから来たPATYKA(パティカ)はその上品な香りにファンの多いブランド。酸化を防ぐために極力空気に触れないようにデザインされたパッケージにもくすぐられます。私のオススメは右の美容効果が高いネロリが入ったフェイスクリーム(7,500円)。ここまでラインアップが揃っているのはGINZA SIXだけだとか。

左のLIVING NATURE(リビングネイチャー)は有機農法の先進国でもあるニュージーランドのブランド。抗菌や保湿に優れたマヌカハニーインテンシブジェル(4,400円)は一家に一本救急箱に入っているほどだそうです。肥沃な大地からもたらされた恵はお肌をみるみる元気にしてくれます。センシティブラインを除く全商品にマヌカハニーが入っているのも特徴的です。

右のラディエンスナイトオイル(24,000円)はカレンドラやローズヒップ、フランキンセンスなどが入った栄養満点のオイル。

中央のThe Organic PharmacyのCoブーストマスク(15,000円)はアロエベラベースで瑞々しい使い心地。ジメチルアミノエタノールやα-リポ酸が引き締めとハリをもたらすという、エイジングケアにマストな1本、大人にオススメです。

The Organic Pharmacy(オーガニックファーマシー)は創始者のマーゴ・マローンが精油や薬学の知識を結集させて作ったスキンケアブランド。ヨーロッパでは精油やハーブの薬効が認められている国も多く、小さな不調を感じたらまず病院ではなくファーマシーやエルボリステリアで薬剤師にカウンセリングを受け処方を受けます。薬剤師としてのノウハウを持って90%以上オーガニックにこだわり数々の素晴らしい商品を開発しているマーゴさんて素晴らしい。シンプルなものにこだわるほど産地や環境で成分に差が出てしまうなど問題点は多いですが、植物の持つパワーはすごい。日本にもマーゴさんのような薬剤師のいるエルボリステリアが欲しいと願ってやみません。

最後に訪れたのが、meat&green 旬熟成(ミートアンドグリーン シュンジュクセイ)。熟成のチキンやポーク、バインミーなどを新鮮なお野菜とともにサンドイッチで手軽にいただけるありがたいデリです。

高級なイメージの熟成肉をこの価格で提供できる秘密は、必要な菌だけを抽出できる「エイジングシート」を明治大学との共同研究により開発したことで、生産過程で発生する菌の処分量軽減が実現したからだそうです。

こちらは野菜やフルーツの酵素がたっぷり入ったドレッシング(780円〜)。サラダに合わせてオススメのドレッシングはお好みでカスタムもできます。

エイジングシートは肉の垣根を超えて大活躍。ハーブオイルチキン(980円)、牛しぐれ煮(1,280円)、発酵熟成豚味噌煮(1,080円)

発酵熟成肉と酵素ドレッシングを詰めた1周年記念の限定ギフトボックスも。写真は上(9,800円)。もちろんお肉だけの購入も可能です。ベーコン(14円/g)・上ロース(8.5円/g)・ランプ(16円/g)・イチボ(16円/g)・シンタマ(14円/g)。

私はローストビーフサンド(860円)とミソポークサラダ(1,280円)をお持ち帰り。ナッツのように香ばしい熟成肉がたっぷりと入っていて、食べると口の中が芳醇な香りで満たされます。フレッシュな野菜とのバランスが良くてとっても美味しい!そして甘めのミソポークはたっぷりお野菜とよく合い、紫キャベツ×ブルーベリーのドレッシングが風味豊か。このボリュームでしたが飽きることなくペロリ。ごちそうさまでした!

次回はお肉とドレッシングを購入して、友人を誘ってホームパーティもいいかも。酵素や美味しい菌の恵みでパワフルになった熟成肉を何より美味しくいただくことはきっとからだにも良いはず。

大地から元来の自然農法で収穫されたものを食したり塗布することは、微生物や菌などのパワーを自らの自然治癒力として備えるべく自らを鍛え上げること。できれば美味しいお肉やお野菜から上質な菌を取り込んでパワフルに美しく現代を生き抜きたいもの。進化した銀座で、素晴らしい自然の恵みにたくさん出会うことができました。

Text:Yuka Sone Sato Photos:Akemi Kurosaka Edit:Yuka Okada

GINZA SIX EDITORS Vol.41

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佐藤 由佳

フリーエディター/ライター。「NYLON JAPAN」などファッションメディアで約15年の編集キャリアを持ち近年では雑誌「i-D Japan」のManaging Editor、また美容サイト「A-Beauty」の編集ディレクションなども行う。ファッション・ビューティ系のカタログや記事執筆、書籍編集にて活動中。ルボア認定フィトアドバイザー取得。
Instagram GINZASIX_OFFICIALにて配信中

シジェーム ギンザ

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2018.05.15 UP

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