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大河紀 展示「What's Up?」
銀座 蔦屋書店
Art
独特な無機質な形と極端なディテールのコントラストが特徴的な作品を描くアーティスト・大河紀の作品展示を、2024年8月10日(土)〜8月30日(金)の期間に開催いたします。
太陽は永続的なようで、実際には毎日始まりと終わりを迎えます。私たちは生が長いと錯覚しがちですが、死は予告なく突然訪れることがあります。今日も頭上の太陽が沈もうとしています。明日を迎える予定の皆さん、調子はどうですか?
このWhat’s Up?シリーズでは、さまざまな太陽にまつわるモチーフを描いています。
[アーティストステートメント]
大河紀の画風は、浮世絵の快楽主義的なテーマにインスパイアされている。江戸時代の娯楽として親しまれた「浮世絵」は、この「憂き世」をどうせ生きるならば享楽的に生きるべきという意味を込めて、「浮き世」と表記された。
大河紀が生死をテーマにしたキャラクターを描く理由の一つは、母親が病気で早くに亡くなったことにある。人生の幕がいつ降りるかは誰にも予測できない。終わりはグラデーションのように徐々にやってくるのではなく、予告なく突如として現れることがある。だからこそ、一瞬一瞬をよく遊び、心から楽しむことが重要である。この考え方は快楽主義と呼ばれることがあるが、「快楽主義」とは単なる享楽の追求ではなく、人生を真摯に受け止め、各瞬間を充実させようとする姿勢のことを指している。
浮世絵という伝統的な日本の美術を現代の感性で再解釈し、憂き世を浮き世として捉える。生と死の境界に立つキャラクターを通じて、独特な世界観を新たな形で表現している。
[アーティストプロフィール]
大河紀/Nori Okawa
岡山県出身、東京都在住
多摩美術大学 グラフィックデザイン学科卒
無機質な形と極端なディテールのコントラストが特徴で、情緒的な作品を描く。個展など国内外問わず精力的に作品を発表し続けながら、広告ビジュアルやパッケージ、アパレルや装画など、様々な媒体のアートワークを幅広く手がけている。主なアートワークに、Miu Miu、HERMES、TENGAなど。
[展覧会概要]
大河紀 展示「What's Up?」
会期:2024年8月10日(土)~2024年8月30日(金)※終了日は変更になる場合があります。
時間:当店Webサイトをご確認ください。
場所:銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前
主催:銀座 蔦屋書店
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp