柳田真理氏は、圧倒的な存在感を放つ女性像を描き続けています。
彼女にとって絵の中の女性たちは信仰に近い存在であり、何よりも強く美しく、他を超越し得る存在として描かれます。
その視線は「剥き出しの自己を曝け出せ」と語りかけ、柳田自身もまたその中で自己を見つめ直しながら制作に向き合います。
本展はArtglorieuxでの初個展となり、一作一作魂を込めて描いた作品達を是非ご覧ください。

「剥き出し」
日本画 / F10号

「失望されても」
日本画 / P6号

「好きなもので満たす」
日本画 / F3号

「私だけのために」
日本画 / P12号

「不正解はない」
和紙、墨 / F3号

■作家ステートメント：
絵の中の彼女たちの存在は私にとって信仰に近いものである。
彼女たちは何よりも強く美しく、他のあらゆる力をも超え得る存在として捉えている。
描きたいのはただ圧倒的な者の姿である。
私自身が圧倒され、畏怖をも抱く彼女たちの表情を描く時、人目を気にして人に合わせるのではなく、剥き出しの自己を曝け出せとその目が言う。

しかし彼女たちも実際のところはごく普通の人間で、実際の彼女たちを崇めたり、救いを求めるような事はしない。
私が行うことといえば彼女たちの全てを見透かすような視線を受けて剥き出しになった自己を見つめ直し、自分なりの真理に近づいていくことである。
絵との向き合い方を私はこれしか知らない。
(柳田真理)

■略歴
1985 年 埼玉県生まれ
明星大学造形芸術学科(日本画専攻) 卒業

●個展
2021 年 10月 柳田真理日本画展 -もう少しだけ強くなれる- (八犬堂 / 池尻大橋)
2022 年 11月 柳田真理個展 -ゆるむ- (八犬堂 / 京橋)
2023 年 9月 柳田真理個展 -君の眼にひれ伏- (八犬堂 / 京橋)

●主なグループ展
2019 年 KENZAN2019(新宿パークタワー)池永康晟賞受賞
2019 年 アートのチカラ(伊勢丹新宿店)
2020 年 四美神(八犬堂 / 池尻大橋)
2020 年 今昔絵図展(GINZA SIX Artglorieux）
2020 年 アートアートアート(松坂屋名古屋店)
2020 年 アートのチカラ(伊勢丹新宿店)
2021 年 美人画づくし参 刊行記念展(秋華洞 / 銀座)
2021 年 四美神(IID ギャラリー / 池尻大橋)
2021 年 今昔絵図展(GINZA SIX Artglorieux)
2021 年 アートアートアート(松坂屋名古屋店)
2021 年 アートのチカラ(伊勢丹新宿店)
2022 年 八犬堂移転記念展(八犬堂/京橋)
2022 年 三人展-つきのうらがわ- (ギャラリーセナ / 神宮前)
2023 年 気鋭の美人画家-池永康晟に挑む新時代の旗手たち- (伊勢丹新宿店)