青山夢 展示「日常と幻獣」
銀座 蔦屋書店
Art
銀座 蔦屋書店では、作家 青山夢の展示「日常と幻獣」を、2024年12月28日(土) ~ 2025年1月17日(金)まで銀座 蔦屋書店スターバックス前にて開催いたします。
*2025年1月1日(水・祝)はGINZA SIX店舗休業日となります。
以下作家より、本展に寄せてのテキストです。
今回の展示では「幻獣」をテーマにしました。かつて西洋では、自然界で発見された珍奇な物を集め、「驚異の部屋」と呼ばれる展示空間で紹介していました。伝承と結びつけられた例として、ユニコーンの角とされていた物が、実はイッカクの牙であったという逸話も有名です。
私も日常生活で目にする物や風景を、幻獣のイメージへと結びつけ、作品にしました。特に近年の制作では、以下の要素を融合させた独自の質感を追求しています。
ウルトラ怪獣の縫い目のディテール、寺山修司作品の極彩色の美学、ポケモンやたまごっちの滑らかなフォルム。これらを組み合わせ、絵画表現として新たな幻獣の姿を描き出しました。現代的な感覚と伝統的な神話が交差する、独自の世界観をご覧ください。
【作家ステートメント】
青山夢は、山形県村山地方の供養習俗「ムカサリ絵馬」に着目し、人間の死生観を作品のテーマにしてきました。ムカサリ絵馬は、亡くなった人の結婚を成就させるための供養の形であり、そこに人間の普遍的な「死を悼む心」が表れています。
その後、青山は「人知を超える災いの中でも境界なく入り混じることのできる獣」に関心を抱き、獣の皮膚や毛を素材に使った作品制作に取り組んでいます。これは、自然界と人間社会が繰り返す「治癒と破壊」という循環を、神話的な視点から表現しようとする試みです。
青山の作品は、土地の出来事や自然現象が神話として語り継がれてきた太古の伝統を参考にしつつ、現代社会における人間と自然の関係性を新たな形で描き出しています。
[アーティストプロフィール]
青山夢 / Yume Aoyama
1997年 茨城生まれ
2020年 東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コース 卒業
2022年 東北芸術工科大学大学院修士課程芸術文化専攻絵画領域 修了
■主な個展
2024年 見えない怪獣 / アートフロントギャラリー / 東京
2023年「-獣を縫う-」新宿 高島屋 / 東京
■主なグループ展
2024年 キャラクター・マトリクス / アートセンターBUG / 東京
2024年 ART SG 2024 / マリーナベイ・サンズ エキスポ&コンベンションセンター / シンガポール
2023年 KIAF 2023 / COEX / 韓国
2022年 第25回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展
2020年 みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2022「現代山形考-藻が湖伝説」
■主な受賞歴
2022年 第25回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)
2021年 クマ財団クリエイター奨学生第5期生
2021年 第34回ホルベイン・スカラシップ
2020年 アートアワードトーキョー丸の内2020 丸の内賞 / 行幸地下ギャラリー(東京)
2020年 公益財団法人日本文化藝術財団第2020年度奨学生
2020年 神山財団芸術支援プログラム第7期生
■コミッションワーク
2023年 パークホテル制作アーティストルーム「金太郎の大冒険」
[展示詳細]
青山夢 展示「日常と幻獣」
会期:2024年12月28日(土) - 2025年1月17日(金) ※終了日は変更になる場合があります。
*2025年1月1日(水・祝)はGINZA SIX店舗休業日となります。
時間:10:30 ~ 21:00
場所:銀座 蔦屋書店 スターバックス前
主催:銀座 蔦屋書店
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp