
「 田崎 蟻 展 」(たざき あり展)
銀座 蔦屋書店
Art
銀座 蔦屋書店は、田崎 蟻(たざき あり)の展示をインフォメーションカウンター前にて2025年3月29日(土) ~ 4月18日(金)まで開催いたします。
田崎蟻は現在、東京藝術大学油画科に在学中の作家です。昨年は初個展「あなたの家の地下に棲むものです」を開催し、本年はマレーシアでのグループ展「CROSS OVER Vol.50」へ出展するなど活躍の場を広げています。本展では新作の絵画作品7点を展示いたします。是非ご高覧ください。
【作家より:展示に寄せて】
本展示は何気ない営み、つまり「生活」をよりミクロな視点で見つめたものとなっています。
丁寧に生活というものを観察すればするほど、時間からだけは逸脱できないという認識に至りました。
私たちはどう足掻いても今に縛りつけられ、時間を超越した存在との会話はどこか壮大でもの寂しい。反対に、目の前のあなたと会話する私は、膨大なエネルギーを消費し、起伏の激しい感情に処理が追いつかず、振り回されてしまう。
生活の中で接する、さまざまな時間の中に存在する物事・関わり合いとの距離を、何度も何度もはかるような感覚で描きました。本展示の作品たちは、私にとって一種の信頼できる定規のようなものたちとなったのかもしれません。
「イマジナリーコンパニオン」キャンバス / 油絵具、H909×W727mm、2025
[作家ステートメント]
「何も分からないのが怖いから、目の前のあなたを暴きたい」という、等身大のコミュニケーションへの恐怖と意欲が表裏一体となったものが、私の制作コンセプトの原点です。
そこから裁判傍聴や野生動物保護ボランティアといった取材を通し、個々の人が集まって成り立つ「社会」という共同体の動きや、それによって引き起こされる事象や不条理、生まれる感情などというテーマに発展してきました。
社会や自身の生活を円滑に回すために、しわ寄せを押し付けられ、不可視の域にまで隠れてしまった“存在たち"を、もう一度絵画空間の中で再構築する試みをしています。
無邪気なこどもが何にでも手を伸ばすような、純粋さと狂気の入り混じったあのさまを、私やあなたの生活の延長線上に見出してはありありと描き出したいのです。
田崎蟻
[アーティストプロフィール]
田崎 蟻 / Ari Tazaki
2019年8月 高校生国際美術展 佳作受賞
2023年4月 東京藝術大学油画科 入学
2023年10月 Gallery美の舎学生選抜展2023最優秀賞受賞
2023年11月 東京藝術大学油画科1年4人によるグループ展「一蓮回廊」展 東銀座ヒコヒコギャラリー
2024年1月「私東京 vol.15 こわいろ」ABAB UENO 上野下スタジオ
2024年5月 東京藝術大学油画科2年8人によるグループ展「穴」展 高円寺 gallery33
2024年6月「ABAB閉店大大大感謝祭ABAB UENO 上野下スタジオ
2024年8月 ブルーピリオドxCONVERSEコラボ「BLUE'S」
2024年9月 初個展「あなたの家の地下に棲むものです」
2025年2月「CROSS OVER Vol.50」 Senso Art Gallery Cafe, Johor Bahru, Malaysia
[展示詳細]
「 田崎 蟻 展 」(たざき あり展)
会期:2025年3月29日(土) - 4月18日(金) ※終了日は変更になる場合があります。
時間:10:30 ~ 21:00
場所:銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前
主催:銀座 蔦屋書店
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp