
ZOE 個展「Dropout’s Heroes」
銀座 蔦屋書店
Art
銀座 蔦屋書店は、ZOEの個展「Dropout’s Heroes」を、店内アートスペースFOAM CONTEMPORARYにて、2025年6月7日(土) ~ 6月25日(水)の期間に開催します。
ZOE(ぞえ)は、2020年から制作活動を始めたアーティストです。鮮やかな色彩と力強い線でキャラクターが描かれた密度の高い画面構成が特徴で、これまで香港、台湾、イギリス、上海など国内外での展示で注目を集め、評価を高めてきました。
本展で創作のテーマとして登場する「単眼」のキャラクターたちは、彼が抱く “落ちこぼれのヒーロー” 像を体現しています。描いているのは「特定の誰かを救うことが目的ではなく、救いそのものが成立しない」という逆説的な状況の中でも行動し続ける、不器用な少年が世界を救おうとする物語です。
抑圧的な社会システムに対する反抗をポップでカラフルな表現で視覚化するZOE。既成概念とは異なる新たな表現の可能性と、その自由なエネルギーを会場にて体感ください。
《ドロップアウトヒーロー》162cm×130.3cm、Acrylic on canvas、2025
《Untitled》34cm×25cm、Acrylic on canvas、2025
[アーティストステートメント]
迫りくるヤミに抗って、
閃光のメロディを掴むんだ
ぼくたちは、わたしたちは
狂い咲く花々たちの来るべき世界を、決してあきらめない
愛をあきらめない
そして、今、このゼツボウの絶壁の前で、
永遠の青二才、ぼくたちと踊ってくれよ、いつであってもファンキーでサイケデリック、強迫性のリズムを乱して
ヘドロでダンス、ダンス、ダンス!
ぼくらを緊縛する世界なんて
鼻で笑ってシカトしてやるんだ
ぼくたち、わたしたちはいつであっても
落ちこぼれのヒーローひとりで泣いているマシュマロみたいなキミのヒーロー
おまえらのハートをいつだって
ヤッてやる、徹底的に
ZOE
[本展に寄せて]
「無用なモノ」たちの闘争の物語
ZOEは2020年から落書きをするようになり、それを見た「ある人」に「明日から、アーティストになりなさい」と言われ、さらに今のアーティストネームもつけられたという。大胆な色使い、自由な想像力に満ちた世界観がZOEの作品の魅力である。
そしてユニークなキャラクターが特徴的だ。その独自の世界観について、ZOEはこう話す。
「いつも『無用なモノ』たちは『有用なモノ』たちに蔑まれます。汚いモノにフタをするように、片隅に追いやられ隠蔽されてきました。それは、これからも反復されるでしょう。しかし、その『無用なモノ』たちはいつでも黙っているわけじゃありません。作品に描く彼らはポップでいて革命的である様態ゆえに『無用』とみなされてしまう存在ですが、ぼくは出来損ないで無用だとレッテルを貼られた彼らが、愛しいのです。ぼくの作品は『有用なモノ』たちへの闘争の物語でもあります」
[アーティストプロフィール]
ZOE(ぞえ)
1985 年東京生まれ。
個展
2024年「まい、ねーむ、いず、ほーぷ」アートフェア東京、東京
2023年「Take my toy back」、ロンドン
2022年「Live forever」当代东京、東京
2022年「The Kids Are Alright!!」、香港
主なグループ展
2023年「Hero」The Rhodes、ロンドン
2022年「The sight of gradation」Contemporary Tokyo、北京
2022年「DAZZLE」Contemporary Tokyo、北京
2022年「暖流 - 中日韓現代アート招待展」宝龍美術館、上海/ 中国
主なアートフェア
2024年「アートフェア東京」、東京
2024年「ロンドンオリジナルプリントフェア」、ロンドン
2024年「Jingart」、北京
2024年「香港021」、香港
2024年「アートジャカルタ」、ジャカルタ
2024年「上海021」、上海
[展覧会詳細]
ZOE 個展「Dropout’s Heroes」
会期:2025年6月7日(土) - 6月25日(水) ※終了日は変更になる場合があります。
時間:11:00 ~ 19:00 ※最終日は18:00までとなります。
オープニングレセプション:2025年6月6日(金) 18:30 〜 20:00 ※どなたでもご来場いただけます。
場所:銀座 蔦屋書店 FOAM CONTEMPORARY
主催:銀座 蔦屋書店
協力:Contemporary Tokyo
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp