
薬師川千晴 個展 Through the Veil, Across the Rub ヴェールの彼方、摩擦をこえて
銀座 蔦屋書店
Art
銀座 蔦屋書店は、アーティスト 薬師川千晴の個展 「Through the Veil, Across the Rub ヴェールの彼方、摩擦をこえて」を2025年7月19日(土) ~ 8月1日(金)の期間、銀座 蔦屋書店アートスクエアで開催します。
薬師川千晴の作品は、身体と色彩、視覚と思考を通して、他者との境界やそのあいまいさに向き合う試みです。混ざり合いながらも共存する色、同じ色でも異なって見える視覚の不確かさ、その狭間に立ち現れるのは、対立ではなく、響き合う多層な世界の姿と重なります。本展示では、最新作に加え、初企画となる作家直筆サイン入りのオフセットプリント(数量限定)も展開します。
「veil #SRRCC」, H600×W600mm, Pigment、kneading tempera on wood panel, 2025
[展示ステートメント]
今作は、筆などの道具を使用せずに、自ら調合した顔料絵具を直接手や足につけ、四肢の動きの痕跡を画面に残すように制作しています。
rubシリーズは、この表現手法により、異なる色が互いに入り込みつつも、混ざり合って新たな色になるのではなく、それぞれの存在(色)を保ったまま共存しています。
それはまるで、異なるもの同士が受け入れ合い調和するように、また一方で、侵略し合い己の領域を主張するかのうように、痕跡として色彩を奏でます。
私は、自己と他者あるいは国と国、あらゆる異なるものの関係性のあり方を、顔料が紡ぐ色彩の混ざり合いに託そうと思う。
veilシリーズは、2色の異なる色彩を放っていますが、下地を異なる2色に塗り分け、その上に全体に1色だけを重ねる手法で制作しています。
人は、生まれた環境や教育などによりさまざまな価値観をもっています。だからこそ私たちは全ての人と“同じ景色”を見る事は難しいと感じます。
本来同じ色でも、基盤が違うだけで見える景色は別物にもなり得る、それはとても危うい一面を持ちつつも、異なるからこそ美しいのではないでしょうか。
薬師川千晴
[アーティストプロフィール]
薬師川千晴(やくしがわちはる)
美術作家
⾝体を介した様々な独⾃の抽象絵画を展開し、清冽な色彩感とストロークで見るものを魅了する絵画を制作している。
■主な個展
2018「retrace a pair 一対をなぞる」 GalleryPARC 京都
2021「Yakushigawa Chiharu solo Exhibition」 画廊くにまつ青山 東京
2023「番の絵画」 鎌倉画廊 神奈川
2024「Knock, knock, knockin' on boundary door. / 境界の扉をノックする。」GINZA SIX 銀座 蔦屋書店 東京
2025「Through the Veil,Across the Rub」 2kw gallery 滋賀
■主なグループ展
2015「ハイパートニックエイジ」 京都芸術センター、京都
2021「fの冒険−7人のアーティストによる平面表現の魅力−」あまらぶアートラボA-Lab、兵庫
2021 「VOCA展2021現代美術の展望−新しい平面の作家たち」 上野の森美術館、東京
2021「京都府新鋭選抜展2021」京都文化博物館、京都
2021 「Soft Territory かかわりのあわい」 滋賀県立美術館、滋賀
2023「Collectors’Collective vol.7 Osaka」TEZUKAYAMA GALLERY、大阪
2024「Winter2024」鎌倉画廊、神奈川
■主なアートフェア
2022 「AFAFアートフェアアジア福岡」画廊くにまつ青山、福岡
2023「東京現代」鎌倉画廊、横浜
2023「Kiaf SEOUL」鎌倉画廊、韓国
2025「ART FAIR TOKYO 2025」鎌倉画廊、東京
[展覧会詳細]
薬師川千晴 個展 Through the Veil, Across the Rub ヴェールの彼方、摩擦をこえて
会期:2025年7月19日(土) - 8月1日(金) ※終了日は変更になる場合があります。
時間:10:30 ~ 21:00 ※最終日は17:00まで
場所:銀座 蔦屋書店 アートスクエア
主催:銀座 蔦屋書店
企画:コレクション・オブ・アート株式会社
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp
フロア: 6F
イベント名: 薬師川千晴 個展 Through the Veil, Across the Rub ヴェールの彼方、摩擦をこえて
開催期間: 2025.07.19- 2025.08.01
2025.06.27 UP