
「In between Two natures」Yuta Ide / Koji Yamamoto 二人展を開催
CIBONE CASE
Gallery
2025年8月9日(土)より、CIBONE CASE(4F)にて木工作家 ikkaku mosaic. / 井出 裕太と、TENSEGRITYLAB. / HOW TO WRAP_ を主宰する山本 考志の二人展を開催いたします。
CASE:75
In between Two natures
Yuta Ide / Koji Yamamoto
2025年8月9日(土)- 8月24日(日)
【作家在廊日】2025年8月9日(土)
大地と呼応する「山」の造形を通して、自然の持つ重層的な質量と時間を象徴的に表現した井出の名もなき山の彫刻作品は、美しい稜線から浮かび上がる大地の記憶といった、マクロスケールの自然現象を静かに可視化します。
一方、山本による自然界に広く見られる構造原理「テンセグリティ(張力と圧縮の均衡)」をもとに、微細な力の関係性や均衡の美を体現した造形作品を展開します。そのアプローチは、ミクロな世界の中に潜む秩序や連続性を感じさせます。
山という圧倒的な物質のかたちと、力の関係が生む浮遊感ある構造体。 対照的でありながらも、どちらも自然が宿す2つの形の理を人の手の介入によって、芸術表現へと昇華されています。
また、あわせてCIBONEが山本氏に依頼した富士山の溶岩を素材とした関守石や、山本、井出の両名の共作による木工作品も展示販売いたします。これらの作品は、自然物そのものに人の手を添え、文化的象徴と自然のかたちが交差する瞬間をかたちにしたものとなっています。
今展はミクロとマクロ、素材と構造、重量と軽やかさ――内面と外面、そして、自然と文化。 二人の視点とその性質が交差する空間の中で、自然の中に息づくかたちの本質と、それに寄り添う人間の感性に触れられる展示となっています。
- 井出 裕太 / ikkaku mosaic. -
山梨県北杜市を拠点に活動。登山やバックカントリースノーボードを通して、四季折々の自然と向き合う日々。その体験から生まれる感覚や記憶、日常の気づきをもとに木工を主とした「山の造形作品」を制作。個展を軸に、アウトドアブランドとのコラボレーションやワークショップなど多数開催している。
- 山本 考志 / HOW TO WRAP_ / TENSEGRITYLAB. -
日本の「包む文化」を現代の視点で再解釈・再構築することを目的したプロジェクト〈HOW TO WRAP_〉を2014年に始動。折りや結びといった日本の伝統的技法を用い、コンテンポラリーな要素をデザインに取り入れることで、新しい包みのかたちを提案する。また2023年には、張力と圧縮材によって自立する構造原理であるテンセグリティをオブジェ作品として展開する〈TENSEGRITYLAB.〉 を始動し、2つのプロジェクトを通して創作活動を行っている。
詳細はHPをご覧くださいませ。
https://www.cibone.com/topics_detail.html?info_id=495
