
「Arietta Mobiles」を手がける小田切知真の個展を開催
CIBONE CASE
Events
CASE:76
Letters
Satoshi Odagiri
2025年9月6日(土) - 9月21日(日)
【作家在廊日】9月6日(土)、7日(日) 13:00 -17:00
日常の中ではあえて言葉にしないような身近な出来事を、思い起こしながら大切な人に便りを綴る。
一本の枝、一枚の羽根が、どのようにして此処に辿りついたのかを想像し、誰かのもとに届くまでを創作活動の一連とする彼の作品には、そんな時間が流れているように感じます。
拠点を置くのどかな山間地域の風景は、穏やかに見えて絶え間ない無数の営みで満ちています。
その時々にしか感じ取ることのできない些細な変化は、自身の制作を「身近な風景から調和について考察する過程」と語る彼にとって、連綿と続く自然の循環を知るための確かな依拠となっています。
その循環に逆らうことなく丁寧に収集された素材は、手を入れすぎることなく整えられ、支点を見極めてバランスを保ち、人と自然とが呼吸を合わせるようにして心地よいリズムを刻みます。
昨年「Phenology(季節学)」というテーマで初個展を開催してから、季節が一巡する中で出会った新たな素材や視点もまた、暮らしの中で見過ごさずに積み重ねてきた日々の軌跡です。
ありのままの眼差しから生まれたものだからこそ、時間や距離を超えて、見る人の記憶や感性に響き、共感へと繋がるのかもしれません。
それぞれの作品に込められた物語に触れ、そこから広がる情景をお楽しみください。
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