
stream × colors 柞磨祥子&モエパリ 二人展 10/23(木)~10/29(水) stream × colors:Shoko Taruma&moeparis Duo Exhibition
Artglorieux GALLERY OF TOKYO
Art
本展は、京都で学びそれぞれ異なる素材と感性を育んだ二人の女性造形作家― 柞磨祥子とモエパリ ― による二人展です。柞磨は黒漆の深みと流動するフォルムを通して「陰翳」の美を現代に提示し、モエパリは鮮やかな色彩と有機的なかたちによって「日常に息づく楽しさ」を表現します。黒と彩り、静謐と遊び、精神性と軽やかさ。対照的な二人の世界が共鳴し合うことで、造形の多様な可能性を都市空間に広げます。
モエパリ「黄色い花の木」2025年 h27.5×w25×d15.5cm 半磁器土
モエパリ「OSAMPO futa」2024年 h16.5×w12×d13cm 半磁器土
モエパリ「Night dance 」2024年 h20.5×w16×d16cm 半磁器土
柞磨祥子「Jingdezhen porcelain 6」2019年 h11×w12×d8cm 漆、景徳鎮磁器
◆柞磨祥子 Shoko Taruma
―闇と溶け合う黒漆の今までにない形を求める柞磨祥子—
黒漆の美しさを最大限に生かすのが柞磨祥子(たるましょうこ)のテーマ。そのために今までにない漆の造形を考え抜いている。近年は、外国での展覧会も多い。漆の知識がない人が見ても魅力がある造形だからだろう。「昔の職人が作った印籠(いんろう)に興味を持ちました。職人が費やした膨大な時間を、私の漆の精神性に引き継いでいきたい」と言う柞磨。「作家・谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』に、漆と闇が溶け合う描写があります。それは日本独特の美意識です。漆は薄暗い日本家屋で使われてきて、紫外線に弱いものです。谷崎に見出された美に共感しています」。あるお寺の展示で、庭からの自然光が入る座敷の床の間に作品を置いたところ、黒漆の輪郭が闇に溶けていった。「この境界のなさは瞑想の世界に近い」と言う柞磨は、黒漆に人の内面とのシンクロも感じているようだ。
1991 広島県出身
2016 京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程修了
2021 京都市芸術新人賞受賞
主な個展・展覧会
SHOKO TARUMA - STREAM (2020, The Muse Gallery, ロンドン)
Stream (2019, The Gallery by SOIL, 香港)
Liquid 2(2016, 同時代ギャラリー, 京都)
Skye Niseko, Hokkaido, Japan(リゾートホテルコレクション常設展)
その他クループ展・アートフェア
TEFAF Maastricht (2023, 2022, MECC Maastricht, オランダ)
West Bund Art & Design (2022, 2021, West Bund Art Center, 上海)
Masterpiece London (2022, Royal Hospital South Grounds, ロンドン)
Savoir-faire des Takumi (2020, Ateliers Paris, パリ)
京都府新鋭選抜展(2019, 2018 / 京都文化博物館)
Asia Now(9 Avenue Hoche, Paris 8e, パリ)
Master Jewelry & Craft Show Taiwan (2019, 新光三越, 台湾)
3 Dimensions (2018, The Muse Gallery, ロンドン)
Art Rainbow Project (2016, Kunsthalle Rostock, ドイツ)
漆芸の未来を拓く(2016, 輪島漆芸美術館, 石川)
日韓交流展 (2016, カンヌン市美術館, ソウル梨花女子大学, 伊丹市工芸センター)
ほか多数
◆モエパリ moeparis
陶を中心に、絵画や器など多彩な造形を展開。植物や動物、旅先の風景をモチーフにし、カラフルで有機的なフォルムを特徴とする。金彩やユニークな絵付けによる軽やかで遊び心のある作品は、鑑賞性と実用性を兼ね備え、暮らしに彩りを添える。近年は関西を中心に個展・グループ展を多数開催。
<アーテイストステイトメント>
私は自然から多くのインスピレーションを受けていますが、同時に都会のきらめきにも心をときめかせます。庭に花を植えたり虫を観察したり、自然の中を散歩するひとときも大好きですが、パリのような華やかな都市の空気もまた私にとって特別な存在です。そして、かつてアフリカで出会った忘れられない風景も、私の中に深く息づいています。
あれも好き、これも好き。そんなふうに私自身も作品も少しごちゃごちゃしています。けれど、その「好き」が混ざり合い、にぎやかに形になった作品たちが、みなさんの心をほんの少しでも弾ませることができたら嬉しく思います。
大阪生まれ
2004 京都造形芸術大学 陶芸コース卒業
2008 朝日現代クラフト展 入選
2015 京都新鋭選抜展 入選 京都文化博物館
2016 京都新鋭選抜展 入賞 京都文化博物館
2017 京都新鋭選抜展 入選 京都文化博物館
個展
2010 大丸心斎橋店現代陶芸サロン桃青
2011 同時代ギャラリー・コラージュ
2012 大丸心斎橋店現代陶芸サロン桃青
2013 同時代ギャラリー・コラージュ京都
2014 ギャラリー恵風 京都
2017 同時代ギャラリー・コラージュ京都
ギャラリー恵風 京都
2019 ガレリアプント神戸
2021 ガレリアプント神戸
2023 同時代ギャラリー京都
2024 ガレリアプント神戸
竹音斎ギャラリー 中国蘇州
その他、個展・グループ展など多数参加。
アートショウ釜山(2012)、神戸アートマルシェなどアートフェアに参加。
This exhibition features the works of moeparis and Shoko Taruma, two female sculptors who both studied in Kyoto but employ differing materials and sensibilities in their art. Shoko Taruma presents to the contemporary world the beauty of darkness found in the depths of black lacquer on flowing forms. In contrast, moeparis utilizes bright colors and organic forms to express the joy found in everyday life. Through contrasts between deep blacks and bright hues, tranquil calm and playfulness, spirituality and lightheartedness, the creative worlds of these disparate artists resonate beautifully. Their works, expressed in an urban exhibition space, display the true diversity of form and expression seen in sculpture art.
フロア: 5F
イベント名: stream × colors 柞磨祥子 & モエパリ 二人展
開催期間: 2025.10.23- 2025.10.29
※最終日は18:00閉場

2025.10.21 UP
