
エントランスアート
『ハイパーマン バン・ゴ・オー』
いま、最も注目のデジタルアーティストたかくらかずきを起用したキービジュアルとともに、GINZA SIXのエントランスに宇宙と自然の守護神 「ハイパーマン」像を出現させます。
― インスタレーション概要 ―
仏教や神道など古今東西の神のアイコンをヒントにして独自のキャラクター曼荼羅をつくり出してきたたかくらかずきの新作がエントランスに登場。自然のエレメントや精霊信仰的なトーテムに特撮的な世界観を融合させ、さらにゲーム、絵文字、コンピューターなどデジタルカルチャーなどの 要素をアートへと昇華させています。
今作品は、東洋の自然観に共通する、地・水・火・風・空の5つのエレメントをモチーフとした画像が、宇宙と自然の守護神 「ハイパーマン」像を形作る多数のディスプレイからエンドレスに流れ続ける。そして背景には、十二支の動物キャラクターたちが、ポップでデジタルなビジュアルとして広がっていきます。

【作品名】ハイパーマン バン・ゴ・オー
【アーティスト名】 たかくらかずき
【展示場所】 1F エントランス(中央通り正面4丁目側)
【展示期間】 2025年4月4日(金)~5月6日(火・祝)
【サイズ】 奥行230×幅300×高さ370㎝
― アーティストメッセージ
(作品に込めた想い) ―
「ハイパーマン」は、密教における地・水・火・風・空の5つの自然のエレメントをキャラクター化したものです。東洋哲学において、自然は偉大なネットワークであり、調和の対象であり、そして探索すべき精神世界そのものでした。
今回、ハイパーマンとともに新たに創り出した十二支のキャラクターは、陰陽五行における方位や季節を象徴しています。彼らは時間と空間がまだ分断されていなかった時代の象徴でもあります。GINZA SIXに降り立ったSHIP’S CATによって天空・宇宙のエネルギーを象徴するヤノベケンジ氏の作品に大いなるリスペクトをもって、大自然・大地の象徴的な曼荼羅空間を展開したいと考えました。
― 代表作品 ―
作品紹介
SusHi Tech SquareとNTTインターコミュニケーション・センター [ICC]で同時展示。SusHi Techではハイパー神社(鬼)が展示され、ICCではハイパー神社(蛇)が展示された。デジタル拡張子を祀るバーチャルな神社。二つの作品はオンラインで繋がっており、ハイパー神社(鬼)では鑑賞者は鬼となりバーチャル空間に「ケガレ」を撒き散らし、ハイパー神社(蛇)では鑑賞者は蛇となり、「うた」をあつめて神社に奉納する。蛇が奉納した歌は、鬼がバーチャル空間内の神社に参拝することで聞くことができる。

作品紹介
真言密教における胎蔵界曼荼羅を読み解き・再解釈し、胎蔵界をゲームのキャラクター選択画面やPC内部構造と照らし合わせた作品。無数の仏はたかくらが全て制作したもの、AIと共作したものが入り乱れる。

作品紹介
鑑賞者はPCを操作して5・7・5のキーワードを選び、「川柳」を作成する。鑑賞者によって選ばれた川柳はAIによる英訳、解釈により、たかくらの画風を学習した絵柄で妖怪が作られる。作られた妖怪は画面に表示され、NFTとして購入できるようになる。
アーティスト、1987年生まれ。東京造形大学大学院修士課程修了。ビデオゲームやピクセルアート、VR、NFT、AIなどのデジタル表現を使用し、仏教などの東洋思想による現代美術のルール書き換え、デジタルデータの新たな価値追求、キャラクターバリエーションの美学をテーマに作品を制作している。主な展示に、山梨県立美術館での個展「メカリアル」、BUGでの企画/展示「キャラクター・マトリクス」、足利市立美術館、SusHi Tech Square、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、台北での個展、NYやメキシコでの展示などを実施。