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GINZA SIX EDITORS

ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…。各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。

Color and Fragrance: A Beauty Stroll for Adult Sensibilities

鵜飼 香子

どのフロアも広々として解放感あふれるGINZA SIXは、大人も子どもも楽しめる館。子どもと一緒に訪れるときはB2Fのフードフロアと6Fの蔦屋書店、銀座大食堂、屋上のガーデンがお決まりのコース。でもひとりのときは……銀座ですもの、“大人の色気”を養いに、姿勢を正してハイヒールで向かいます(ビシ!)。

銀座で30分、余裕ができたら13Fの「GRAND CRU CAFÉ GINZA」へ駆け込みます。コーヒー屋さん、とひとことで言い表せない特別な場所。私にとってここは、頭をからっぽにしてホッとひと息つける癒しと、研ぎ澄まされた感覚を取り戻す空間でもあります。

コーヒーって実は美容ドリンクでもあるんです。とくにここのコーヒーは高密度の完熟豆だけを使用しているため冷めても雑味がありませんし、ポリフェノールを豊富に含んでいるから美容にもいいんです。私なりの解釈でいうと、まさに「ビューティチャージ・ドリンク」。コーヒーを飲めない女性も、ここでなら何杯もいただけるという不思議。奥行きのある香りや余韻のある味わいはありつつ、水以上にからだに浸透していきます。まるで、スペシャルな美容液のように。

大人になると驚くということが少なくなるものですが、私がはじめてここのコーヒーを口にしたとき、その香りや味わいから、いろいろな世界が目の前に広がり、驚き、感激したのを記憶しています。たとえば、白馬がまっすぐ古城に向かう風景や、緞帳があがりオーケストラが華やかに演奏をし始める音など……五感がどんどん研ぎ澄まされていくのを感じました。

シャンパンのように瓶にボトリングしているのは、コーヒー豆を栽培している大地や太陽、風、空気をあますことなくゲストに届けるため。コルクをあけた瞬間、広がる香りといったら……! 普段、乱れまくりの自律神経が整い、優しい人格になるほどです。私にプロポーズをしてくださっている(のでは残念ながらありませんが)正木さんは、豆の種類によって抽出時間や量をあみだす選ばれしエバンジェリスト。

焙煎豆100g入りボトルを1本オーダーして(¥10,000〜 ※以下全て税抜価格)、2週間ボトルキープができ、追加料金はかからず最大6杯、幸せの一杯をいただける仕組み。1年の約1/3は最高品質のコーヒーを求めて世界を駆け巡るコーヒーハンターJosé.川島良彰さんが選びぬいた色気ある個性的なコーヒーが揃っています。そしてオールドノリタケの麗しいカップや、バカラのグラス、化学薬品不使用のベジタブルタンニングのレザーウォールなど、訪れた人を「グラン・クリュな大人の色気」でもてなしてくれます。

心身ともにビューティとハッピーをチャージしたら、次はB1Fにある「ベアミネラル」へ。アメリカでは認知度が8割近くもあるサンフランシスコ発のミネラルコスメブランドです。

ここ2〜3年、美容でもファッションでもカタログをまるごと取り入れるのではなく、「自分のパーソナルカラーを知る」がブームですが、ここでは自分にぴったりのファンデーションやメイクカラーを選んでいただけるのです。

ちなみに、手相占いではありません。4万人の肌を見てきたビューティスペシャリスト・岸野さんに「パーソナルカラー」を見てもらっています。血管の色によって、ブルーベースかイエローベースかを見極めます。日に焼けていない指先の内側で見るのがベスト、とのこと。

ちなみに私は長年「自分はイエローベース。でもしっくりきて好きなのはブルーベース」とモヤモヤしていましたが、この日ついに、暗闇から抜け出せました。

さっそく「中間色寄りのブルーベース」の肌に似合うリップスティックを3本選んでもらいました。色によって、可愛げ、ナチュラル、センシュアルの演出を自在に操れるなんて……! この日は「大人の色気」がテーマだったので右の一本をチョイスしました。

自分の骨格や色、肌質、お手入れのクセまでを、まるで占いのように見抜かれ、アドバイスしていただけるGINZA SIX限定の完全予約制「メイクアップパーソナルレッスン」の人気メニュー「ベア パーフェクト」(90分 ¥21,000〜)。実質、カウンセリング料は無料で、この¥21,000以上のベアミネラルのアイテムを購入できます。肌本来のヘルシーな状態に戻すケアとアイテムを提案していただき、スキンケアとファンデーションはこのラインナップに。コスメを選ぶときって、どうしてこんなにも気分が高揚するのでしょう! これも女性を美しくするコスメの魔法ですね。

そろそろ帰宅時間。おみやげにはB2Fにある創業67年、東京唯一の店舗の「菓子匠 末広庵」で。以前、大阪の友人が「銀座にしかないおみやげを」と選んでくれたのがこの「銀座店限定菓 生大師祈願餅 折」(¥800)でした。美味しいお米で名高い、滋賀甲賀の羽二重餅に、北海道産秋田大豆、沖縄波照間の黒糖と阿波の和三盆を使った、大人から子どもまで楽しめるお餅です。

このお餅で、どうして今回のGINZA SIXクルーズのテーマ「大人の色気」とつながるのか? それはですね、このお餅が理想の女性像そのものだからなのです。お餅はきめ細かいシルクのような舌触り、きな粉は店頭でその日の分を石臼でひいているため深呼吸したくなるほど香ばしく、砂糖はすっきりとした甘みであとくされなく。

もうひとつ、GINZA SIX開業1周年を記念した「きなこ飴」(¥2,500)も、レアなおみやげにもとめました。日本最古の飴店「髙橋孫左衛門商店」の水飴をつかい、もうひとつ、またひとつと、とまらない美味しさ。

買うときの楽しさと、おみやげを渡したときに見る相手の笑顔で、二度幸せ。週に一度のGINZA SIX通いは、これだからやめられません。

Text:Kyoko Ukai Photos:Hidehiro Yamada Edit:Yuka Okada

GINZA SIX EDITORS Vol.40

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鵜飼 香子

美容誌の編集者を経て独立。フリーランスとして雑誌はMAQUIA、marisol、BAILA、SPUR、LEE、anan、クロワッサン、otonaMUSEなどで執筆や美容法のアドバイスを行う。広告制作やブランディング、イベント企画なども行う。2児の母として「エンタメ化するお手入れ、五感に響くキレイ」を心がけている。
Instagram GINZASIX_OFFICIALにて配信中

グラン クリュ カフェ ギンザ

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ベアミネラル

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菓子匠 末広庵

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2018.05.09 UP

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