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GINZA SIX EDITORS

ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…。各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。

Thoughtful Ginza Gifts on a Low-Key Budget

醍醐 由貴子

自分の好きなお中元やお歳暮をくれる人が好きだった幼少時代。瓶入りのハーブバターときれいな缶に入ったクッキーをくれる人が、大好きでした。自分が贈り物を探すときは、母がくたくたになるまで連れ回し、お店のラッピングが気に入らなければやり直し。中学生のときには、お年玉の使用を許された額全てをラッピング用品につぎこんだことも。社会人になると手土産が必要な友人から相談を受けるようになり、気づけばライターとして手土産の仕事をしていました。

そして2018年1月。お年賀を渡しきったところに入った1本のメール。それがこの企画のオファーでした。「手土産を探す目線でGINZA SIXの地下2階をぶらぶらしてほしい」と。パラダイスをぶらぶらする仕事…!

入手困難なものや、高価なものにフォーカスされがちな銀座。でも、慌てて駆け込んでも、いつも通りの予算でも、ちゃんと“きちんと”感のある上質な手土産を調達することができるのも、そう、銀座。改めてGINZA SIXの地下2階を歩いてみて感じたのは、後者の顔を持つ銀座。パッケージにも注目しながら、1,000円〜3,000円で上質な手土産が用意できる4店をピックアップしてみました。すべてに共通していえるのは、わたし自身がもらったらうれしいものだということ。

まずは、日本で最も予約のとれない日本料理店「くろぎ」と老舗茶舗「福寿園」のコラボ店「くろぎ茶々」。

「常葉 白練」(2,700円 以下全て税抜価格)は、宇治茶の葛羹と北海道産クリームチーズの絶妙なハーモニーもさることながら、その佇まいの美しいこと。端正な桐箱には真田紐。開けば、たっぷりと水分を含んだ熊笹が現れます。蓋の中には、鴬きな粉と黒蜜、小さじが忍ばせてあり、そのしつらえもまた、箱好きにはたまりません。

日持ちのするものなら、手作り最中「茶香衣」(4個セット1,600円)を。パッケージも完璧。宇治抹茶の苦味もほのかに感じられる餡は、男性にも好まれるのではないでしょうか。

店頭で購入する旨を伝えたら、店内で、かつて「くろぎ」で提供されていた鯛茶漬けとお茶をゆるりと楽しむ。せっかくなら、それが許されるくらいの余裕を持って訪れたいものです。

続いては、古き良き時代の銀座と新しさを感じられる「カフェ・ユーロップ」。象徴的なロゴには、ケーキを前に微笑む女性の横顔。ショーケースには、クラシカルな洋菓子たち。

実はこちら、銀座の伝説となっている「カフェ・ユーロップ」を「ユーハイム」が復刻させた店舗。

手土産としてのいち押しは、コーヒー豆を保存するのにも使えそうな缶に入ったコーヒーバウムクーヘン(1,500円と2,500円の2サイズ)。監修は、なんとコーヒーハンター・José. 川島良彰氏。生地には細かく挽いたコーヒー豆の粉を合わせ、コーティングしているチョコレートにも、粗く挽いたコーヒー豆入り。レア度も含め、手土産としての総合ポイントは群を抜く高さだと思います。

また「銀座珈琲ゼリー」も、川島氏によるオリジナルブレンドのコーヒーが使用されている同店らしい一品。数量限定のマグカップ入り(800円)は売り切れているところを何度も見かけているので、狙うなら、取り置きをお願いしておくのがベターかもしれません。

ヘルスコンシャスな人への手土産選びなら、はちみつ専門店「ラベイユ」へ。「きちんと」感を出したいとき、わたしはギリシャ産のラインナップから選びます。

世界最高峰といわれるギリシャ産のはちみつは、瓶のデザインも特別仕様。黒いギフトボックスに入ると、まるでパフュームやディフューザーのよう。

今回、なんと6年ぶりの入荷だという「レッドヒース」(125g/2,000円)をテイスティングさせてもらったのですが、香りは鮮やかでスパイシー、濃厚な甘みの中にキュッと締まったドライフルーツのような酸味も感じられ、とても印象に残る味わいでした。うーん、まさに、ギフトのためのはちみつ!

パフュームといえば、バラやスミレのお花をハンガリー産アカシアのはちみつに漬けたGINZA SIX限定の「パルファンドゥミエル」も要チェック。もしこれをさらりとチョイスできる男性がいたら、モテますね。確実に。

最後に訪れたのは、イギリス発のクッキー専門店「Ben's Cookies」。自由が丘の本店と同じ品揃えだという10種類以上のクッキーは、すべてカウンター奥のオーブンで焼きたて。

赤いギフト缶(4枚入り1,300円、8枚入り2,600円)で購入する場合も、焼きたてを好きな組み合わせで、1枚ずつ個包装して詰めてもらえます。賞味期限はすべて4日ですが、防腐剤なども完全に無添加で作られているがゆえ。お子さんのいるご家庭にも安心してお渡しできますね。

ストライプのリボンが結ばれたショッパーもとてもキュート。自分のおやつと翌朝の朝食分も忘れずに購入して、ああ、楽しかった。

いく先々で質問し倒し、たくさんの収穫を得て、帰るころにはすっかり手土産調達スキルがアップした気分。GINZA SIX 地下2階。今後、さらに訪れる頻度が上がりそうです。

Text:Yukiko Daigo Photos:Kanako Nakamura Edit:Yuka Okada

GINZA SIX EDITORS Vol.26

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醍醐 由貴子

ライター、PR。生まれたときから食いしん坊。街を媒体とする広告代理店を経て、2010年よりフリーランスとして活動をスタート。女性誌、男性誌問わず、主に食やライフスタイルについて寄稿。ウェブマガジン「cafeglobe」では手土産の連載を持つ。
Instagram GINZASIX_OFFICIALにて配信中

くろぎ茶々

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カフェ・ユーロップ

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ラベイユ

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ベンズ クッキーズ

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2018.02.08 UP

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