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GINZA SIX EDITORS

ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…。各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。

A Delightful, Delicious Carniventure at GINZA SIX

小寺 慶子

「人生最後に食べたいものは肉」を公言することウン十年。毎食、何かしらの肉料理を食べ続けている肉食ライターの小寺慶子です。美味しい肉が食べられると聞けば、東西南北どこへでも駆けつけるフットワークの軽さと、酷使してもへこたれない強靭な胃袋が自慢。今回は、銀座で“肉旅”(私は、ミートリップと呼んでいます)ができるというウワサを聞きつけ、GINZA SIXを訪れることに。
銀座は、鉄板焼きやステーキなどハレの日仕様の名店が軒を連ねる元祖・肉好きの聖地。目も舌も肥えた食通が集う銀座で気軽に肉旅が楽しめるとくれば、期待に胸が膨らみます。
まず、1軒目に訪れたのは松阪牛のしゃぶしゃぶやすき焼きが堪能できると評判の『名産松阪肉 朝日屋 すき焼き 牛しゃぶ 松重』。

最近は「牛も銘柄で選ぶ時代」とよく言われますが、松阪牛といえば、泣く子もだまるスーパーブランド。老舗肉卸の<朝日屋>から直接、仕入れる極上肉をスライサーで目の前で切ってくれるというプレゼンテーションに気分があがります。

関西流のすき焼きは、最初に肉を焼きつけて砂糖などの調味料を入れるのが一般的ですが、こちらのお店では関東風に割下でいただきます。美しいサシが入ったお肉は、さすが王者の風格。食べるまえから美味しいオーラを放ち、さっと卵に絡めて食せば、天にも昇る気持ちに。すき焼きとしゃぶしゃぶのどちらかを選ぶことができる松阪牛A5サーロイン(朝日屋)コースは、ランチタイムなら6,800円でいただくことができ、お得感も幸せ気分もひとしお!黒毛和牛の場合はランチ3,800円~、ディナー4,800円~と、コストパフォーマンス抜群です。

ほかにも、ここ数年で大ブレイクした黒毛和牛の牛カツ御前(2,200円。ご飯、赤だし付)や味噌を隠し味に使った和風シチュー(2,400円)など、バラエティ豊かなメニューも魅力(牛カツ御前と和風シチューは銀座大食堂内のモダンテラスのみの提供)。

『松重』のすき焼きで松阪牛の圧倒的なブランド力を再確認したあとは、国分寺に本店を構える焼肉の『山水』へ。

“焼肉の良店は僻地にあり”とよく言われますが、意外な場所でとてつもない焼肉店に出合うことが稀にあります。そういうお店はたいてい、家族で経営している昔ながらの焼肉店。1976年の創業以来、地元の人たちに愛されてきた『山水』は、隠れた名店のひとつ。「敵は本能寺にあり」ならぬ「肉は国分寺にあり」と、焼肉ツウのあいだではよく知られた存在です。都心からやや離れた町の名店の味を銀座でいただけるとは嬉しい限り。店に入ると、まず目に入るのが、壁に掲げられた「どうせ食うならうまい肉」の文字。オーダーした生タン塩(2,000円/4枚)と、特上ロース(2,400円/2枚)が運ばれてきた瞬間に、そのスローガンに偽りなしと確信しました。

名物の生タン塩は極厚切りで、特上ロースも判がとにかく大きい。最近は、極厚カットや“大判振る舞い”を売りにするお店が増えていますが、40年も前から手切りでこのスタイルを貫いているとは、感服!「若い頃に比べてサシの入ったお肉がもたれるようになった」と、いう声もよく聞きますが『山水』のサーロインは胃もたれどころか、胃袋が歓喜します。醤油をベースに自家製コチュジャンを混ぜたタレも美味で、これは白米好きにはたまらないはず。GINZA SIXの『山水』に通いつつ、近いうちに必ず国分寺の本店にも行かなくてはと、固く決意した次第です。

ミートリップの〆にぜひ、訪れたかったのが『JASMINE 和心漢菜』。こちらは広尾に1号店を構え、中目黒、日本橋にも店舗を展開する『JASMINE』の姉妹店。どこの店も連日大盛況の『JASMINE』は、シェフの山口祐介さんが作る上海ベースの料理が評判ですが、GINZA SIXでしか食べることのできない肉料理があると聞き、いざお店へ。

メニューには、JASMINE名物“よだれ鶏”や(1,780円)宝塔仕立ての東玻肉(3,600円)、茨城県産 香鶏の広東風パリパリ揚げ(2,800円)など、食欲を刺激する肉料理が目白押し。

締めに担々麺(山口さんが作る担々麺は絶品です!)を食べたい欲求を押さえ、オリジナルメニューの四川×SUKIYAKI(3,000円)をオーダーしました。特選牛ロースと自家製ネギ餅などをピリ辛の麻辣SUKIYAKIソースにつけて食べるという、新感覚のすき焼き。“和心漢菜”という店名通り、和と中華の融合をテーマに山口さんが考案したメニューは、肉好きなら1度食べる価値大いにありです。

GINZA SIXにはこのほかにも個性豊かな飲食店が充実。銀座にいながらにして、気軽に“ミートリップ”が楽しめる美食の館へ、ぜひ足を運んでみてください。

Text:Keiko Kodera Photos:Hajime Tomizawa Edit:Yuka Okada

GINZA SIX EDITORS Vol.9(Food)

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小寺 慶子

1980年東京生まれ。『NIKITA』(主婦と生活社)、『東京カレンダー』などの雑誌編集を経てフリーに。“肉を糧に生きる”肉食ライターとしてさまざまなレストラン誌やカルチャー誌、Webに執筆。昨年、18kgの減量に成功するも、肉食が止まらず、最近はややリバウンド傾向に。筋トレと低糖質の食事を心がけながら、減量に悪戦苦闘の日々。
Instagram GINZASIX_OFFICIALにて配信中

すき焼き 牛しゃぶ 松重(銀座大食堂)

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焼肉 山水 銀座店

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JASMINE 和心漢菜

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2017.11.01 UP

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