銀座 蔦屋書店は、雨夜来の個展「故郷をさがして　Seeking Hometown」を2024年8月17日(土)～8月27日(火)の期間、イベントスペースGINZA ATRIUMにて開催いたします。

現在、中国でトップクラスの美術大学である北京中央美術学院に在籍する雨夜来は、動物の視点から人間の本性を探る「Human in Animal」という一貫したテーマで、8年間にわたり制作を続けています。大学1年生ではじめての個展に挑戦し完売、その後パリ香港シンガポールなど世界各地で展示活動を続け、今年1月には第22回千葉市芸術文化新人賞を受賞しました。
本展では、今年大学を卒業した作家のこれまでの活動の集大成として過去最大級の大型作品を新たに発表します。雨夜来は、多様化する現代社会の中で個々の存在はますます独立したものとなると考え、一人の当事者として「帰属意識が希薄な現代社会において、私の魂はどこに属すのだろうか？」とノスタルジーを追いかけてきました。新作では、「Human in Animal」ともつながる故郷とは何かという問いを思考しながら、人間の本性を明らかにしようと試みます。

[ステートメント]
“生まれた頃から今に至るまで、ずっと何かが欠けている
歴史は消失の連続
小さい頃の記憶からだんだんと消え始め
土台から風化する“

移動の自由が保障されて長い時間が経った。
先祖代々同じ土地に住む「土着」文化は消え、核家族化が進む現代。
幻想上の故郷に思いを馳せ、しがみつく日々。
故郷がない
記憶がない
歴史もない
自我がない
我々は移民である。
故郷のない我々は、ノスタルジーを追いかける。
心の在処を探し求めて。

雨夜来

[トークイベント]
8月23日(金)にトークイベントを開催
千葉市美術館館長・山梨絵美子氏をゲストにお迎えし、雨夜来とのトークイベントを開催します。
日時｜8月23日(金)19：00～19：50
会場｜銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース)
定員｜30名
参加｜無料
お申込みなど詳細は決定次第、特設ページにてご案内します。

〈ゲストプロフィール〉
山梨絵美子(やまなしえみこ)
1958年秋田県生まれ。1981年東京大学文学部美術史学科卒業、同大学院博士課程単位取得中退。1984年東京国立文化財研究所(現：東京文化財研究所)研究員となり、独立行政法人化以後も同研究所にて近現代美術史の調査研究に携わる。2016年より同所副所長となり、2021年に退職。同年、千葉市美術館館長となる。東京都美術館運営委員、全国美術館会議理事、日本博物館協会会長。

[アーティストプロフィール]
雨夜来(あまよらい)
1999年生まれ。北京中央美術学院在籍。
パリ、サンフランシスコ、香港など世界各地で活躍する芸術家。幼少期に触れた書道や篆刻を原点として絵画創作をはじめる。作品には傘と子供たちが登場する。雨夜来の創作テーマ「Human in Animal」では動物の視点から人間社会を観察し、人間の本性に迫る。

■個展
2023 雨夜来_Human in Animal ——Qiantan Taikoo Li Tsutaya Atrium, 上海
2022 Encounter ——2人展, Whitestone gallery, 台北
2022 雨夜来 × WOOD ——2人展, Whitestone gallery, 香港
2022 Human in Animal_First Born ——Whitestone銀座新館, 日本
2021 Human in Animal ——千葉, 日本
2021 “人間性はいづこへ?” ——森林でのアートパフォーマンス, 日本
2021 Human in Animal_Human meets Animal ——軽井沢ニューアートミュージアム, 日本

▶特設ページはこちら

[展覧会詳細]
雨夜来個展「故郷をさがして Seeking Hometown」
会期｜2024年8月17日(土)～8月27日(火)※8/26(月)はGINZA SIX全館休館日となります。
時間｜11：00～20：00 ※最終日のみ18：00閉場
会場｜銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース)
主催｜銀座 蔦屋書店
入場｜無料
お問い合わせ｜03-3575-7755(営業時間内) /info.ginza@ccc.co.jp