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アート


08

ART INSTALLATION

  • ジュリアン・オピー

    《 Marathon. Women. 》

    2F 中央吹き抜け

    2025.9.11 - 2026.秋(予定)

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イギリスを代表する世界的な現代美術家ジュリアン・オピーによる新作インスタレーション「Marathon. Women.」が、中央吹き抜け空間に登場。
本作は、イギリスの女性スプリンターをモチーフにしたLED映像作品で、7名のランナーがそれぞれ異なる色とスピードで、宙に浮かぶ四角形のスクリーン上を果てしなく走り続ける様子が表現されています。スクリーンの内側と外側の両面に映像が展開されており、2Fから5Fまでの4フロアから、多角的にその動きを鑑賞することができます。「走る」という人間の本能に深く根差した動きが空間全体に広がり、圧倒的な躍動感と没入感をもたらします。

ジュリアン・オピー / Julian Opie

ロンドン生まれ。ゴールドスミス・カレッジ(現・ロンドン大学ゴールドスミス)で美術を学びました。現在もロンドンを拠点に活動しています。オピー独自の造形言語はひと目でそれとわかり、私たちがどのようにイメージを認識し、理解するかというアーティスト自身の関心を反映しています。彼の作品は、古典的な肖像画、エジプトの象形文字、日本の浮世絵版画、さらに公共案内板や道路標識などから影響を受けており、現代の日常に見られるシンプルで明快な視覚表現を、美術史の本質と結びつけています。これまでに主要美術館での展覧会として、ロンドンのヘイワード・ギャラリーやICA、ウィーンのMAK、水戸芸術館、上海のフォースン財団、オーストラリアのビクトリア国立美術館、リスボンのベラルド美術館などで開催。また、デリー・トリエンナーレ、ヴェネチア・ビエンナーレ、ドクメンタにも参加しています。公共空間でのプロジェクトには、ニューヨークのシティ・ホール・パーク、韓国ソウルのソウル・スクエア、ロンドンのカーナビー・ストリート、オーストラリアのメルボルン市、香港のパシフィック・プレイス、そして高松市やパリのポルト・ド・クリシー駅などで作品を展開しています。彼の作品は、ロンドンのテートギャラリー、大英博物館、ナショナル・ポートレート・ギャラリー、ニューヨーク近代美術館、スペインのバレンシア現代芸術院、中国の武漢美術館など、世界中の主要なパブリック・コレクションに所蔵されています。

©Julian Opie

PAST

ヤノベケンジ

《 BIG CAT BANG 》

ジャン・ジュリアン

《 The Departure 》

名和晃平

《 Metamorphosis Garden(変容の庭)》

吉岡徳仁

《 Prismatic Cloud 》

クラウス・ハーパニエミ

《 Celebration of Life -星の海の祝祭- 》

塩田千春

《 6つの船 》

ニコラ・ビュフ

《 “Fantastic Gift”~「冬の王国」と「夏の王国」の物語~ 》

ダニエル・ビュレン

《 Like a flock of starlings: work in situ 》

草間 彌生

《 南瓜 》

©Kohei Nawa | Sandwich Inc.

ART NEWS

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SHOW WINDOW

木が焦げ、火がゆらめき、煙がゆっくりと風味を包む。燻製とは、自然の時間を味わう技法。そこには、命を育んだ森の記憶や、火を手にした人の営みが、確かに宿っています。
“食における新しいラグジュアリー”とは、希少さではなく、本質に出会うこと。今回のウィンドウでは、燻された宝物をめぐる、静かな密室劇が繰り広げられます。
深夜の燻製室に忍び込んだ、鼻のきく怪盗は誰?月明かりの中、目を光らせたしのび足の怪盗は誰?それぞれの気配を残し、至宝の風味だけが煙とともに消えました。
香りは、姿を持たぬ手がかり。そして燻製とは、自然と人と時間の共犯によって生まれる、食のミステリー。
煙の奥に仕組まれた小さな物語を、どうぞ想像で解き明かしてください。

アートディレクター 佐藤 寧子

PUBLIC ART GINZA SIX では、身近にアートと触れ合える豊かな生活を提案します。アーティストやクリエイターとのコラボレーションにより、クリエイティブなエネルギーと、驚きの要素に満ちた感性を刺激するアートプログラムを展開します。

  • 大巻 伸嗣

    《 Echos Infinity -Immortal Flowers- 》

    2F, 3F, 4F, 5F 南エレベーターホール

    森美術館監修
  • View

    Movie

江戸小紋柄の朝顔、桔梗、菊の花々、蝶の形を組み合わせた彫刻作品。江戸小紋は一見、下地に見えるように細かく規則正しく文様を配した小紋柄のひとつ。これは江戸時代に発令された、派手な着物を禁じた「奢侈禁止令」に対し、いかに細かい微細な柄を掘り出し染め上げるかを職人たちが競い合い、その図柄を洗練させてきた結果であり、その時代の美意識の象徴です。※作家メッセージ 「ここに堆積する時間や記憶、文化、人の思いを、これから先に繋げるための不滅の花を生ける。」

大巻 伸嗣

1971年、岐阜県生まれ。展示空間を非日常的な世界に生まれ変わらせ鑑賞者の身体的な感覚を呼び覚ますダイナミックなインスタレーション作品やパブリックアートを国内外で発表している。

Photo: Ken Kato

  • 船井 美佐

    《 楽園/境界/肖像画 》

    3F,4F,5F 北エレベーターホール

    森美術館監修
  • View

    Movie

「楽園と境界」をテーマに、空間全体をキャンバスととらえ、鏡を使って構成し描かれることで、絵画空間と現実が交差するという作品です。絵の前に立つ者は絵の中に映り込み、鑑賞者が絵画の主役となります。誰の頭の中にもある架空の楽園のイメージを鏡で描く事で、行き交う人や現実の景色と想像の世界とが混じり合い、2 次元と 3 次元、在るものと無いもの、過去と現在、理想と現実が反転して一つになり、新しい空間の広がりとビジョンを生み出します。これらは人々のイマジネーションによって未来が形作られることを象徴しています。

船井 美佐

1974年京都府生まれ。2001年筑波大学大学院芸術研究科修了。2009・2010年「VOCA展」上野の森美術館、2014年「ワンダフルワールド」展東京都現代美術館などに出品。

GINZA SIX のために新しく描かれた絵画は、たゆたう色の上に躍動感あるかたちが重ねられ、その対比によって奥行きのある広大な空間が広がります。開放的で無限のような空間は我々の無意識であり、踊っているように描かれたかたちは我々が見えているものの一部(意識)のようにも感じられます。商業スペースから少し離れた空間にある、鮮やかな色彩の絵画。その前を通る人々は、無意識と意識の二重構造によりくりひろげられる堂本の絵画的空間へと誘われます。

堂本 右美

1960年、パリ生まれ。多摩美術大学絵画学科卒業後、クーパー・ユニオン芸術学部 (ニューヨーク)卒業。1990年、佐賀町エキジビット・スペース(東京)での初個展以来、国内外の数々の展覧会に参加し、多くの美術館に所蔵されている。

LIVING WALL ART館内2箇所にある、高さ約12mの壁面(リビングウォール)には、JTQ谷川じゅんじプロデュースによる、対となるアート作品を展示します。

  • チームラボ

    《 Universe of Water Particles on the Living Wall 》

    リビングウォール中央通り側吹き抜け

    サイズ: H11,810×W1,920 mm
    仕様: Digital Installation, LED, Endless

  • View

    Movie

日々の日没とともに様子を変える滝を描いた映像作品。「仮想の三次元空間に岩を立体的につくり、その岩に水を落下させています。水は、無数の水の粒子の連続体で表現し、粒子間の相互作用を計算しています。滝を物理的な水の運動シミュレーションとして構築しています。そして、全体の水の粒子の中からランダムで選んだ0.1%の水の粒子の挙動によって、空間上に線を描きます。その線の集合体で滝を描いています。つまり、無数の線の裏側には、その 1000 倍もの水の粒子が存在し、それらの全体の相互作用によって、線の曲線が決定しています。」

チームラボ

デジタル社会のさまざまな分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。アート、サイエンス、テクノロジー、クリエイティビティの境界を越えて、集団的創造をコンセプトに活動している。

© KOZO TAKAYAMA

  • パトリック・ブラン

    《 Living Canyon 》

    リビングウォール 三原通り側吹き抜け

    サイズ: H11,020×W2,700 mm

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    Movie

日本に生息する固有種も含めた様々な植物を織り交ぜた、パトリック・ブランオリジナルの、土を使用しない垂直的平面アート作品。作品名の通り、太陽の光に照らされた崖の頂上から、影に覆われた深い谷底を表しています。あらゆる気象的勾配にも植物が生息しているのは、各品種が固有の光エネルギー に完璧に適応している為です。植物品種の多様性は繊細な植物界の「美」、「創造力」、「戦略」を反映しています。

パトリック・ブラン

1953年、パリ生まれ。植物学者・アーティスト。世界のさまざまな環境下で多くの「垂直庭園」プロジェクトを手がける。主なプロジェクトにパリのケ・ブランリ美術館やシドニーのワン・セントラルパーク、金沢21世紀美術館「緑の橋」など。

© KOZO TAKAYAMA