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一流料理店のあの美味しさを
銀座の品格漂うおもたせに。

GINZA SIXのギフト連載
Sincerely Yours 〜想いをこめて〜

VOL.03ファビュラスな手みやげ&お差し入れ

名店の味を包んでもらい、手みやげにする。これも東京きっての美食の街、銀座ならではの醍醐味。これがGINZA SIXでもできるのです。天ぷらや鰻、和牛ステーキの折詰は、見た目も味わいも華やか。広東料理店の自家製調味料は、料理を愛するあの人に。スイーツだけでなく、お食事のおもたせも実力派揃いです。

てんぷら山の上Ginza

天ぷらの技をお差し入れに。
海苔巻きと揚げ玉の粋な折箱。

神田駿河台の老舗〈山の上ホテル〉で、多くのファンに愛される〈てんぷら 山の上〉。薄衣で季節の素材を軽やかに包んだ天ぷらが醍醐味だ。

Ginza店には、本店でも手に入らない、銀座限定の手みやげが用意されている。「ばら巻き」は、コース料理の締めのお食事の一つで、かき揚げをご飯と混ぜて塩で味を付けた名物「天ばら」を海苔巻きにしたもの。活き車エビとホタテに、夏はインゲン、秋は銀杏、冬から春はそら豆を加え、カラリと揚げてかき揚げに。これを細かくほぐし、魚沼産コシヒカリと合わせて海苔で巻く。塩だけというシンプルな味付けがかき揚げと米の味わいを引き立て、ついつい手が出てしまう美味しさ。

もう一つの「色箱」は、なんと揚げ玉だけの折箱。この店では二種の上質なごま油をブレンドして使用しており、それを物語るように蓋を開けるとごま油のいい香りがふわりと広がる。揚げ玉の中に桜エビと刻みレンコン、そして「ばら巻き」と同じ季節の野菜が彩りよく散りばめられている。

油っぽさは微塵もなく、香ばしい豊かな風味はさすがの一言。「ご飯も入ってなくて揚げ玉だけ?」という心配はご無用。汁物に振りかけたり、暑い季節は素麺にちょっと入れても美味。さらに冷奴のトッピングとしても大活躍。揚げ玉の味に自信があるからこそ誕生した、なんとも粋な一品。

竹皮や白木の折箱に丁寧に詰められた景色も美しく、「ばら巻き」はGINZA SIX店オリジナルの青柳色の風呂敷で包むのもおすすめ(別途+880円)。この“きちんとした佇まい”は、どこにお持ちしても歓迎されるはず。

1.色箱(予約制)¥2,700、2.ばら巻き(予約制)¥4,300/ともにテンプラヤマノウエ ギンザ(13F/TEL:03-6264-5516)

てんぷら山の上Ginzaの店舗情報

日本橋 鰻 伊勢定 ~蓮~

江戸前の洒脱な包装もいい風情。
堂々たる特上鰻を手みやげに。

日本橋で70余年の歴史を刻む鰻専門店〈伊勢定〉。こちらの鰻弁当も舌の肥えた大人を唸らすおもたせだ。中でも特上の「蓮華」は、この店が贔屓にする特大の三重県産ウナギが一尾載った贅沢な品。注文を受けてから裂いて蒸し、備長炭で焼き上げる身はしっかりと詰まっていながらふっくら。丸大豆醤油と国産みりんでシンプルに仕込む秘伝のタレは、しつこい甘さがなくスッキリと後口がいい。そのタレをサッと纏わせたウナギは香ばしさを増し、この滋味を受け止める粘り気のある長野県産コシヒカリがまたうまい。店と同様に、傍らには奈良漬が添えられている。

お店での誠実な接客ぶりは、お持ち帰りにも息づいており、箱の蓋の裏には余分な水分を吸収する裏地を付け、店名とウナギの焼印が入った杉箸、自家製タレと山椒付き。日本橋本店の名が印刷された包装紙を歌舞伎カラーのシデ紐でキュッと結んだ風情もとてもいい。江戸前の粋が詰まったご馳走だ。

*鰻弁当には、もう一回り小ぶりなサイズの「梅香」(¥7,560)もあり。

鰻弁当 蓮華 ¥9,180 *要予約/ニホンバシ ウナギ イセサダ レン (13F/TEL:03-6263-9570)

日本橋 鰻 伊勢定 ~蓮~の店舗情報

熊本あか牛しゃぶしゃぶ 甲梅

あか牛の醍醐味がこの一箱に。
赤身の魅力が詰まったお弁当。

黒塗りの箱を開けると、厚切りにした網焼きの赤身肉が目に飛び込んでくる。これぞ、肉ラバーたちが思わず声を上げそうな眺め!

熊本の阿蘇の大地でのびのびと育てられるあか牛「甲誠牛」。牧草とビール粕をブレンドした藁、そして阿蘇の清らかな水で飼育され、一番の特徴はまろやかで豊かな赤身の旨味。霜降り(脂身)が重要視される黒毛和牛とは異なり、臭みのない、健やかな赤身の味わいこそがあか牛の魅力。牛の飼育から肉の加工まで一貫して行うメーカーの直営店だからこそ、良質で希少な部位が味わえるのがこの店の強みだ。

店舗ではしゃぶしゃぶやすき焼きが中心メニューだが、テイクアウトとして登場したステーキ弁当シリーズは、気の利いた差し入れにぴったり。稀少部位とローストビーフを盛り合わせた「ミスジ・ローストビーフ」¥4,000から、高級部位を存分に楽しめる「ヒレ・ロース」¥7,000など全10種類。お米は有機肥料と黒部の名水で育った富山県産「てんこもり」を使用。米の粒が大きく甘みもあり、赤身肉の旨味をしっかりと受け止める。

おすすめは写真の「あか牛3種弁当」。網焼きのステーキ(ロース)、ローストビーフ、そして甘辛く味付けしたしぐれ煮が入った欲張りな三種盛り。しぐれ煮の煮汁を使った煮卵もまた食欲を刺激する。仕事の現場や日頃から頑張るあの人へ、元気とパワーを届けるお差し入れに。

あか牛3種弁当 ¥3,600/クマモトアカウシシャブシャブ コウバイ(13F/TEL:03-6274-6250)

熊本あか牛しゃぶしゃぶ 甲梅の店舗情報

家寳 跳龍門

名店の“醤(ジャン)”がお土産に!
名シェフの味を持ち帰る幸せ。

香港屈指と謳われる広東料理店の日本支店で長く料理長を務めた袁 家寳(えん かぽ)氏が開いた〈家寳 跳龍門〉。店の命ともいうべき、金華ハムや丸鶏、豚の赤身肉を煮込んで作る「上湯(シャンタン)」の味わいからも、実力の高さが伝わってくる。

添加物をできるだけ使用せず、隅々まで手をかけた上質で洗練された広東料理が信条で、「豆板醤」と「XO醤」は前述の上湯と並び〈家寳 跳龍門〉の味の骨格となるもの。実はこの2つ、あまり知られていないけれど購入も可能なのだ。

四川料理の痺れるような刺激的な辛味とは違い、どちらも食材の旨味を感じさせる柔らかな辛味が特徴。「豆板醤」は、唐辛子粉、ニンニク、乾燥唐辛子、蚕豆(そら豆)味噌、米酢などを合わせ、深みのある辛味に仕上げている。「XO醤」は金華ハムや干し貝柱、干しエビなどがふんだんに加えられ、辛さの奥に芳醇な香りと旨味が溢れる。本格的な炒め物から、“味変”用の調味料としても、これさえあれば自宅の中華の味が格段に輝きを増しそうだ。

家寳氏の味に惚れ込んだ、常連客からの熱いリクエストで販売がスタートしたというのも納得。名店の“自家製の味”を持ち帰れる、料理通にはたまらないギフト。オーダーが入るごとに瓶詰めするので、事前の予約がおすすめだ。

1.XO醤150g ¥3,630、2.豆板醤150g ¥1,320/ともにカポ チョウリュウモン(6F/TEL:03-6264-5688)

家寳 跳龍門の店舗情報

*営業時間やご予約は、直接店舗へお問い合わせください。
*金額は税込みの価格です。
*2023年7月26日(水)時点の情報です。

[WRITER PROFILE]
藤森陽子|ライター
「食」を中心に執筆するフリーライター。レストランから酒場、スイーツ、コーヒー、お茶などを多数取材し、雑誌「BRUTUS」「Casa BRUTUS」「Hanako」などで執筆。ホテル愛が高じてホテル取材もライフワーク。


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Text: Yoko Fujimori
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